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2006年07月17日

栄養バランス検診(その他)

2006年07月17日 09:13 | 解説 , その他

栄養バランス検査について

他の病気、病症の項目で説明しているように、人間の健康な営みには実に数多くの栄養素が必要とされています。それらのバランスが少しでも崩れていると、短期的には何の影響もないかもしれませんが、そのアンバランスな状態が長期間続くことにより、身体への負荷が蓄積され、無理がたたり、病気となってしまうことがあります。また、健康の維持だけでなく、若さを保つにも栄養バランスの監視は必要不可欠です。

別項目に「毛髪ミネラルバランス」がありますが、当項目はもっと広範囲から栄養素のバランスを検査するものです。一般的には毛髪ではなく血中検査を行います。

なお、まずは生活習慣から概要的に栄養バランスを知りたいという場合には、各種サイトのサービスを利用することをオススメします。例えば【第一三共ヘルスケア】【ヘルシングチェック内栄養バランスチェック】は登録作業も必要とせず、5分程度の入力で気軽に結果が出せるので試してみるとよいでしょう。

栄養バランスの原因

栄養バランスが崩れている場合、その原因としては実に多種多彩な要素が考えられます。食生活や運動の頻度、体型や喫煙などのライフスタイルなどが一般生活上の要素として推測されます。身体に無理を働かせると、それに応じた反応が出てしまうのです。

その一方ですでに何らかのトラブルを身体が抱えていて、その結果として栄養バランスが崩れている可能性もあります。例えばT細胞白血病にかかっている場合、カルシウム値が異常に高くなる場合がありますが、そのように「特定の病気が栄養バランス状態が正常で無い状態のきっかけとなっている」こともあるのです。

栄養バランスの症状

人はその遺伝子や先天的・後天的に持っている特性から、それぞれベストとされる栄養バランスについて違いがあります。ある人にとって完璧にマッチしている食生活をはじめとするライフスタイルが別の人にとっても適切であるとは限りません。

例えば「酒は百薬の長」といいますが、食前酒や薬用酒であろうともアルコール分解酵素の無い人にお酒の飲用はオススメできません。また、たとえ「イライラ防止や骨折、骨粗しょう症防止のためにカルシウムをサプリメントで積極的に採ろう」と思い立っても、腎臓機能に障害を持っていた場合、腎臓のろ過機能に余計な負担をかけてしまい、病状を悪化させてしまいかねません。

それぞれの栄養素の不足による体の変調傾向は多種多彩に存在しますが、その症状=特定栄養素の不足が原因と断定することはできないでしょう。少なくとも「生兵法は大怪我のもと」であることだけは確かです。

栄養バランス検査は自分自身の身体に何が足りず何が多いのかを客観的データとして提示してくれます。その結果は、自分の身体と向き合い、よりバランスのとれた栄養素の摂取を目指すためのアドバイスとなりえるのです。

栄養バランスの予防

インスタントやレトルト食品、外食メニューに振り回されることなく、栄養バランスのよい食事を心がけ、味付けにも注意する。献立にも気を配り、食事は楽しく時間をかけて採り、ゆっくりとかむようにしている。刺激の強すぎるものはひかえる、世間一般に言われている「一日●●グラムの××を採るように」というルールは守っているつもりだ、もちろん朝食を抜く事はなく毎日決まった時間に三食採るようにしている……などなど、特に食生活の面で栄養バランスに気をつけている人は(少なくともこのページを読んでいる人の中では)多いでしょう。

栄養バランス検診を受けると、栄養バランスの面においての過不足だけでなく、どのようにライフスタイルを変えていけばベターな健康管理が実現できるかのアドバイスも受けることができます。客観的結果に基づいた検査結果のデータを元に、自分を見つめなおし、少しずつよい方向に身体を「精練化」していきましょう。

結果は一朝一夕に出るものではありません。数か月、数年の単位で自分を鍛えるつもりで、努力を蓄積していくのです。慣れてしまえば「努力している」ということを思わずとも、日常の生活習慣に組み込まれ、何ら気にすること無く「バランスの採れた食生活」をはじめとする、栄養バランスの面で優れたライフスタイルを得ることができるはずです。

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