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2006年07月17日

アルコール体質検診(その他)

2006年07月17日 09:01 | 解説 , その他

アルコール体質について

人によってアルコールへの耐性はかなり違います。ある人はいくらお酒を飲んでも酔わない一方、別の人は一口飲んだ、それこそお酒の匂いをかぐだけで酔ってしまう人もいます。また、一般的に日本人は欧米諸国の人と比べ、お酒に弱いといわれています。同じ人間なのに、どうしてここまで耐性が違うのでしょう。

それは人間の身体にある「アルコール体質」の違いからくるのです。もっと詳しく説明すると、人間にはアルコール分解酵素(ALDH2)というものがあり、この酵素が働くことで「酔い方」が違ってくるのです。すなわち、アルコール分解酵素をたくさん持っている人はお酒に強いし、持っていない人は分解が出来ないので有害物質以外の何物でもなく、すぐに酔ってしまいます(もっとも過分に持っていると「酔いにくくなる」ので、飲みすぎてしまう場合があります。この場合は肝硬変などの内臓疾患の危険性があります)。

このアルコール分解酵素の有無は生まれつきのもので、何かを食べたり治療することで増えたり減ったりすることはありません。自分のアルコール耐性を知り、お酒との付き合いを健康的に考えるためにも、アルコール体質検査は必要不可欠といえるでしょう。

アルコール体質の原因

お酒に強いかどうか、つまりアルコール体質であるかどうかを決めるのは先にも説明した通りアルコール分解酵素(ALDH2、アセトアルデヒド脱水素酵素2型)の有無です。お酒などのアルコールは肝臓でいったんアセトアルデヒドに分解されたあと、この酵素によって水と酢酸に際分解されます。つまり、アルコール体質でない=アルコール分解酵素が少ない・無い人は、アセトアルデヒドから水などに分解がされないのです。

このアセトアルデヒドは有害物質の一種で、「吐き気や頭痛、顔面赤化」などの酔い症状を引き起こす「悪酔い物質」といわれています。アセトアルデヒドが長時間身体に残れば、それだけ酔っている時間が長くなるわけです。

日本人は約4割の人がアルコール分解酵素について十分な量を持っていなかったり、持っていてもうまく働かない体質を持っているのです。

アルコール体質の症状

アルコール分解酵素が少ない人、持っていない人、うまく働かない人は、アセトアルデヒドを上手に分解することができず、少量のアルコールでも悪酔いしてしまいます。一方で、十分な量のアルコール分解酵素を持っている人なら、体内にアルコールが入ってもアセトアルデヒドから水と酢酸への分解がスムースになされるので、酔うことはあまりありません。

なお、アルコール分解酵素の量により、「まったく飲めない人」「あまり飲めない人」「普通に飲める人」の3タイプが存在しますが、日本人ではそれぞれ1割、3から4割、5から6割程度とされています。

アルコール体質の予防

先にも説明したように、お酒への耐性、すなわちアルコール分解酵素の有無や量は遺伝的なものであり、後天的にどうにかなるものではありません。また、女性ホルモンがアルコール分解酵素を抑制する(生理前1週間は酔いやすい)ことや女性の方がアルコールを分解する肝臓のボリュームが小さいのでアルコールの分解能力が少なく、その分酔いやすいことも知られています。

自分のアルコール体質度をしっかりと認識した上で、お酒との付き合い方を見極めることが重要です。また、空腹時の飲酒は吸収度の高さから影響度も高くなるので避け、かならず他の食べ物と共に飲むようにして下さい。

また、アルコール分解酵素が少なくとも、せめて肝臓での働きを活性化させるため、アルコール処理能力をよくする働きがあるたんぱく質やビタミンを積極的に採ることも大切です。具体的には乳製品やタマゴ、鶏肉、魚、豆腐などの豆製品、野菜や芋、果物などが挙げられます。逆に油分の多いものや脂肪分の多いものは、肝臓に負担がかかるので逆効果となります。

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