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2006年07月17日

リウマチ検診(その他)

2006年07月17日 09:32 | 解説 , その他

リウマチについて

リウマチとは単独の病気・病症を指すのではなく、全身の関節の痛みや関節の腫れを伴う病気全体のことを表しています。いわば症候群性な病気というところで、リウマチ症疾患とも呼ばれています。その中でも特に多いのが、慢性関節リウマチであり、これは関節の痛みや腫れ、そして炎症が全身に広まるというもので、放置しておくと関節の変形や破損が進行、最終的には身体そのものの障害となる場合もあります。

リウマチは性別的には男性よりも女性の方が2倍から3倍の割合でかかりやすい病気であると統計データから分かります。現在全人口の1%前後の割合で発生するというデータも出ています。また、年齢的には30歳から50歳くらいの人が発病しやすいようです。

多くの人が発病し、苦しんでいる病気ではありますが、まだまだ分からないところが多い病気なのも特徴の一つです。関節リウマチはいわゆる膠原病(こうげんびょう)=全身性結合織病の一種であり、膠原病については全身の結合組織などが原因であることが分かっていますが、リウマチにいたっては解明が進んでいません。

リウマチの原因

繰り返しになりますが、リウマチのはっきりした原因、病因は判明していません。免疫学的変化が複数の、多種多彩な要因できっかけとなりうるようです。遺伝が原因であったり、細菌感染、ストレスなど周囲環境の変化が免疫に異常を起こし、リウマチを発症させるともいわれています。

ただし、リウマチが特定部位の特定病症として発生するのではなく、身体全体にさまざまな症状を伴って発生することから、自己免疫のトラブルが原因なのではないかと考えられています。

リウマチの症状

初期症状としては一部ではなく身体全体の関節に炎症が起き、他にはけん怠感、食欲不振、発熱などがあります。そして朝方に手足がこわばったり、手足・手首に腫れや痛みが生じ、そして全身の関節痛やこわばり、腫れ、しびれが出てくるのです。

特に関節の痛みでは、左足首と右足首というように、左右対称に現れることが多いのが特徴でもあります。また炎症が起きている部位では関節液の分泌が増加しているので、水がたまっているような感覚を得ます。

症状は当初一部の部位であったとしても、時間をかけてゆっくりと全身の関節に広まっていきます。ひじや頸椎、肘、股、顎などさまざまな関節が痛みを感じるようになります。特に朝の起き掛けや、低温、高湿度、低気圧の際に症状がひどくなります。

炎症は関節に留まらず、心筋や肺、血管、目などにも広まる場合があります。また、貧血が発することもあります。

リウマチの予防

リウマチは現在の医学では薬物や理学、手術などによって状況を改善することはできますが、完全な治癒を果たすまでには至っていません。むしろリウマチの進行を食い止める対処療法的なところが強いのが実情です。

リウマチは昔からある病気の一つで、民間療法も多く伝えられています。性格的に穏やかになることとか、積極的に歩くこと、ジャガイモを食べて風邪と便秘に気をつけることなどが代表的な対処予防法として伝えられていますが、それが確かなものであるかどうかは分かりません。

少なくとも健康的な生活(食生活や常日頃の生活環境なども含めた総合的な生活の面)を過ごすことで、リスクを減らすことは可能なようです。すなわち、栄養をバランスよく採り、適度に身体を休めてストレスをためない、身体の冷やしすぎに注意する、風邪や便秘に気をつける、などなどです。特に食生活についてはたんぱく質、ビタミン、カルシウム、ミネラルを積極的に採るよう心がけるとよいようです。

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