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2006年07月17日

子宮頸がん検診(がん)

2006年07月17日 08:19 | がん , 解説

子宮頸がんについて

子宮頸がんは、子宮の先の部分で発生するがんのことで、「子宮頸部がん」とも呼ばれています。子宮頸がんは子宮がんの中でももっとも一般的で発生確率も高いものです。もちろん女性だけの病気ですが、女性のがんの中では4番目に多い発生率を誇ります。特に40代の発生率が高いのですが、20代や30代でも油断は出来ません。子宮頸がんの進行はゆっくりとしたものですが、がん細胞が子宮頸部で発見される前の初期状態で、トラブルを起こしている細胞(異型細胞)が見つかります。これは子宮頸がんの前兆としてとらえることができるので、診察さえすれば早期発見が可能になるわけです。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんは性交渉の開始年令が早い、性交渉回数が多い、多数の男性との性交渉経験がある人など、性交渉にからむがんであるらしいことが統計学上から明らかになっています。また最近では、ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus)というウイルスが子宮頸がん発生のきっかけになっていると結論付けられるようになりました。

なおこのヒトパピローマウイルスには100を超える種類がありますが、そのうち特定のいくつかのウイルスで、がん発生のリスクが高いことが判明しています。これらの件もあわせ、検診と早期発見が有効とされています。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは少なくとも初期状態ではほとんど症状がないのが特徴でもあります。進行するとはじめのうちは月経でないのに出血したり、性交渉の際に出血するという症状が見られたり、月経そのものが不安定になることもあります。

子宮頸がんの予防

子宮頸がんは他のがんと異なり、原因や解消法がほぼ判明している稀有ながんでもあります。通常の生活で原因物質であるヒトパピローマウイルスを物理的に防ぐのは難しいとしても、定期的な検診を受けて早期発見ができれば、簡単な治療でほぼ100%完治することができるのです。

食事対策や生活習慣での予防は有効手段が見つかっておりませんが、一番確実な方法は「定期健診」ということになるのでしょう。

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