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2006年07月17日

大腸がん検診(がん)

2006年07月17日 08:17 | がん , 解説

大腸がんについて

大腸は2メートルほどもの長さがある結腸と直腸肛門からなる内臓器官の一つで、消化吸収された食物の残りである腸内容物をため、水分を吸収しながら大便に「加工」する部位です。その加工プロセスで使われる細菌が多数・多種におよび存在する場所でもあります。大腸がんは粘膜のあるところから発生する傾向がありますが、日本人の特性としてはS状結腸と直腸が大腸がんの出来やすい部位とされています。

大腸がんは日本人においては急増しつつある、問題のがんの一つで、1990年には6万人しかいなかった患者が1999年には9万人を超しています。このままの増加率でいくと、2015年には胃がんを超えるとの観測もあります。

大腸がんは遺伝子的要因よりも環境的要因の比重が大きいとされていますが、他のがん同様に詳細は分かっていません。ですが大腸がんは早い時期に発見すればその部分を物理的に削除することで完全に治すことができることでも知られています。ただし発見が遅れると他の部位に転移し、治療が困難になってしまいます。

大腸がんの原因

大腸がんの発生原因のうち5%ほどは遺伝子的要因とされています。特に血縁者に大腸がんにかかった人がいると、遺伝子的要因による発病が疑われます。またその他に、大腸ポリープの経験者や潰よう性大腸炎、痔ろうなど、大腸に負担がかかるような身体のトラブルが要因になる場合があるとされています。

しかしもっとも大きな要因は、食生活によるもののようです。食生活の急速な欧米化、特に動物性脂肪、たんぱく質の過度の摂取が大腸をびっくりさせ、それが大腸がんの原因になっているのではないかという説が濃厚です。最近になって大腸がんの発生率が増加しているのも、食生活の変化と連動しているからこそだと言われています。

大腸がんの症状

大腸のどの部分でがんが発生するからよって症状が大きく変わるため、一概に説明することはかないません。ただ、多くの部位でのがん発生によるものとして、血便や便が細くなる、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど、排便に関する症状が多く見られます。

特に血便については、がんの中心が潰ようになって出血が起きるためなのですが、痔と勘違いする場合もあり、注意を要します。これは肛門痛がないことや、黒い血の塊が出るなどの特徴から区別できます。

また腹痛やお腹の妙な満腹感、痛みを伴うしこりが生じることもあるようです。

大腸がんの予防

他のがん以上に大腸がんは食生活と深い関係があるとされています。大腸がんの発生確率を高める食事としては暴飲暴食はもちろんですが、動物性高脂肪、高たんぱく質、繊維質の不足、ビールなどがあげられています。逆に発生確率を低く抑える食事としては、穀物や豆類、繊維質、チーズや牛乳、魚など良質のたんぱく質、海藻類などがあげられています。刺激が強い食べ物(辛味など)は大腸の粘膜を必要以上に傷つける可能性がありますので避けた方がよいでしょう。また、ビタミンCやEが発がん性物質の生成を抑える働きがあるとも言われています。

アメリカでは健康管理が叫ばれ肉や脂肪の摂取量が減ってきていますが、日本では逆に増えています。大腸がんの発生率もこれとまさに連動しているので、肉や脂肪の摂取量には十分注意した方がよいでしょう。

また、アルコールの過度の摂取や肥満も、大腸がんのリスクを高めると言われています。特に後者については、脂肪を溜め込んだ細胞から大量に吐き出されるエストロゲンと言われる物質が、がんの進行を早めるともいわれています。

いずれにせよ、遺伝的要因以外のほとんどは、食生活に注意することでリスク軽減が可能ということでしょう。

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