F22Aラプターの嘉手納基地への暫定展開終了、本日アメリカ本土へ帰国

2007年05月10日 08:00

F-22ラプターイメージ外務省は5月9日、先に沖縄嘉手納基地に臨時配備されていた、アメリカ空軍のステルス戦闘機F22Aラプター(Raptor)について、嘉手納基地での暫定配備を終了し、本日午前3時ごろからアメリカ本国に向けて離陸する旨の連絡があったと発表した(【発表リリース】)。

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【ステルス戦闘機F22Aラプター、沖縄嘉手納基地に第一弾2機が到着】にもあるようにF22Aはアメリカ空軍の最新鋭の戦闘機で、今回のようにアメリカ以外の基地に(暫定だとしても)配備したのは初めて。訓練「など」を目的に配備されたもので、当初から三か月程度の配備で予定されており、今回の帰国はスケジュール通りの行動といえる。

F22Aについては航空自衛隊の次期主力戦闘機選定問題でF15FXと並ぶ有力候補として名前がたびたび挙がり、先日は久間章生防衛相がアメリカの国防長官に直訴したとも伝えられている。その一方、防衛機密のかたまりともいえる最新鋭ステルス戦闘機であるだけに、基本的にアメリカ以外の国への売却は想定されておらず、アメリカ議会でも日本への売却に対する反対の声は根強い。

今回の嘉手納基地への暫定配備は「訓練のため」と説明されているが、単に「海外での運用想定の実績作り」に過ぎなかったのか、それとも半島情勢への「プレッシャー」なのか、航空自衛隊の機種選定に対するリップサービスならぬ実機演習サービスなのかは不明。とはいえ、いずれの要素にもそれなりの効果はあったものと思われる。

今後再びF22Aの姿を日本で見ることができるのかどうかは不明だが、実用されるのでなければ何度でもやってきて、その力を見せつけ、「効果」を発揮してほしいものである。


■関連記事:
【「F22(の情報)がどうしても欲しい」防衛相、アメリカ訪問時に国防長官へ直訴】
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(最終更新:2013/08/21)

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