「F22(の情報)がどうしても欲しい」防衛相、アメリカ訪問時に国防長官へ直訴

2007年04月21日 11:30

F22Aラプターイメージ【日経新聞】が伝えるところによると同新聞とのインタビューの中で久間章生防衛相は4月20日、来年夏に選定が行われる航空自衛隊の次期主力戦闘機FXの候補機種について、アメリカの最新鋭戦闘機F22Aラプター(Raptor)の情報開示を求めていくとあらためて明らかにした。

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これは先に【次期主力戦闘機選定で防衛省、F22の情報提供を再度要請】でも報じたもので、すでに「訪米の際には要請する」との方針を表明していた。

久間防衛相は今月末から就任後初めてアメリカを訪問すると共に、防衛庁長官・防衛相としては15年ぶりにNATO(北大西洋条約機構)の本部も訪れて意見交換を行う予定。その際に、アメリカのゲーツ国防長官に「(候補機の)まず中身を知るために情報を開示してもらわなければならない。こちらの気持ちを米側に伝えたい」として、F22ラプターの情報を求める姿勢をはっきりと示した。

F22については非常に高性能で運用次第では他の選定機種の何倍もの「効用」が期待でき、周辺国への威圧効果も望める。その一方で、運用の難しさや秘密保持の問題、さらにはアメリカ自身がトップシークレット扱いで他国への輸出を考えていないこと、加えて非常に高額であり「主力戦闘機」にしては数が揃えられない可能性が高いことなど、問題点も山積している。

今回のF22を求める一連の発言が、防衛省全体の集約した意見なのか、それとも大臣の個人的希望などから出たものなのか図りかねるところもあるだけに、機種選定にはこのF22の情報開示もあわせ、かなりの混乱が予想されるものと思われる。


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(最終更新:2013/08/21)

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