新型インフルエンザへの食料品など家庭備蓄品を考察する(3)薬品など

2007年02月10日 21:00

薬品イメージ新型インフルエンザ」に備えるための、家庭用備蓄品に関するまとめ記事。食料品に続いて、薬品など。「積極的対抗策も無いのに薬品など用意する必要があるのか」という疑問もあるが、指摘されると実は色々「あった方が良いもの」は多い。

スポンサードリンク

リストアップされている薬品などについては、大きく「常日頃薬箱に納められているだろうもの」と「新たに用意した方がいいだろうもの」の二通りに分けられる。数十万円もする医療機器を用意しろ、というわけではないし、新型インフルエンザ以外の病症にも役立つものも多い。これを機会に薬箱を充実させるのもよいかもしれない。

家庭での準備・食料品

・マスク(ウイルス防御・拡散防止用)
・ゴーグル(ウイルス防御用)
・塩素系漂白剤(ウイルス殺菌用)
・うがい薬
・のどあめ
・手洗いせっけん
・消毒用アルコール
・シート状の熱冷まし
・水まくら
・保冷剤(頭とわきの下の両方を冷やす)
・体温計
・常備薬(頭痛薬)
・解熱剤(子どもにはアスピリン系は避ける。アセトアミノフェン系を)
・粉末状スポーツ飲料(脱水症状を防ぐ)
・フルーツ缶詰
・ビタミン剤
・持病用常備薬(高血圧、糖尿病など)


ウイルスから身体を守るためには極端な話、映画やさまざまな「現場」で見かけられる対菌防御服や宇宙服を着て酸素ボンベを使えばいいのだが、個人レベルでそれを求めるのは無理というもの。そこでマスクやゴーグルなどが必要になる。これらは「どうしても外に出ねばならない用事が出来た時」や「家族に患者が出た」時などに使う。出来れば使う事態には遭遇しないように、ということだ。

フルーツ缶詰や粉末状のスポーツ飲料が入っているが、これは次のような理由によるもの。新型インフルエンザが発現した直後は医療機関が(患者が多数押し寄せて)混乱に陥り、自宅療養を強いられる可能性が高い。すると高熱などで体力が消耗しても点滴すら受けられなくなる。その際には吸収の良い(そして元々「点滴を飲めるように」とのコンセプトで開発された)スポーツ飲料で水分を補充するようにとの考えだ。

またフルーツ缶詰はブドウ糖の点滴代わりとなる。こちらはシロップ部分をお湯で薄めて少しずつでいいので患者に与えるように、とのことだ。幸い粉末状もスポーツ飲料も、賞味期限が長いものが多い。一般の非常食用として備えるのがよいだろう。

常備薬は医療機関に行くことも出来ない可能性を考えて。特にアメリカでの台風「カトリーナ」での報道の中で、糖尿病の人が薬を切らしてレポーターの前で卒倒してしまうシーンのイメージがいまだに頭から離れない当方としては「絶対に忘れないように」と念を押したいところ。


■一連の記事:
【新型インフルエンザへの食料品など家庭備蓄品を考察する(1)前書きと事前知識】
【(2)食料品】
【(3)薬品など】
【(4)日用品】
【(5)あとがき・まとめとリンク集】

(最終更新:2013/09/12)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ