年末珍事の「誤発注」、泣き笑いあれこれ

2005年12月22日 12:15

【先にも少々触れたが(流した涙の価値は。人の造りし悲劇のジェイコム「株主」は誰か)】みずほ証券によるジェイコム(2462)株式の誤発注問題で、元々市場に出回る枚数が少なかったこともあり、ジェイコムの株価が上げ続けていることも相まって、泣き笑いのありさまがあちこちで見て取れるという([このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています])。

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ジェイコムの株式は売買再開後ストップ高を続けているが、これは市場流通枚数が少ないのと今回の事件で知名度が高まったため。知名度が上がったことそのものによる注目と、知名度向上による会社の露出度アップ、さらには同社の関東進出もしやすくなるのではないかという観測が、買いを集める原因となっている。

また時期的に、海外投資家らがクリスマス・年末休暇に入り、国内の個人投資家らが中小銘柄に資金を動かしつつあるのも人気を集める要因。実際に初値である67万2000円から、19日の終値の段階で162万円をつけている。約3倍弱の値だ。買いが買いを呼ぶ、沸騰相場になっているのは間違いない。

ジェイコム自身にしてみれば確かに宣伝効果は抜群だが、人材派遣という業種の関係上、直接売上には結びつかないこと、そして何よりも自社株がマネーゲームの対象となっていることもあり、痛し痒しとのこと。

また、【ジュピターテレコム(4817)、誤発注問題のジェイコム(2462)とはまったくの無関係と改めて告知】でも記事にした通り、似た名前の会社らが問合せを多数受けるという話もある。

【さらにいた、ジェイコム株式で個人が20億円超の利益】で一部報じられた形になったが、今回の誤発注事件では一瞬の間隙をぬってローリスク・ハイリターンを手にした人たちも多い。彼らにとってみれば「笑い」以外の何物でもない。だが【UBS証券、「契約無効」で返上を打診】にもあるが、いざ利益を得たもののその対処に頭を悩ませているところもある。まさに「ききこもごも」といったところだ。

個人的にはそんな悩みなら喜んで受けてみたい気もするものだが(苦笑)。

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