高校生が携帯電話でもっともよく使うサービスは……

2008年10月17日 06:30

モバイルイメージネットスターは10月10日、家庭でのインターネット利用に関する実態調査の結果を発表した。それによると携帯電話からインターネットを利用する高校生において、もっとも閲覧されているのは「検索エンジンや各携帯電話キャリアが提供している検索サービスサイト」だった。今や検索エンジンと各種機能が融合した「総合ポータルサービス」のような体裁をしている検索サイトだが、少なくとも高校生における携帯電話の世界では、意図した形での集客には成功しているようだ(【発表リリース】)。

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今調査は9月9日・10日にインターネット経由で行われたもので、高校生の子どもを持つ保護者・高校生自身を対象としている。構成比は高校生対保護者が1対1で、高校生は各学年・保護者は各学年を子どもに持つ人それぞれ均等割り当て(高校1年・高校2年・高校3年・高校1年の保護者・高校2年の保護者・高校3年の保護者で均等)。保護者の年齢構成比は30代5%、40代71%、50代23%、60代1%。有効回答数は2472件。

今調査ではインターネットと高校生・保護者との関係について多種多様な質問が行われているが、今回着目するのは「高校生がインターネット上で携帯電話を使って閲覧するサイト」について。本リリースは保護者についても掲載されていたが、ここでは省略する。複数回答でいくらでもピックアップしてよいという条件で選んでもらった結果が次の図。

高校生がインターネット上で携帯電話を使って閲覧するサイト(複数回答)
高校生がインターネット上で携帯電話を使って閲覧するサイト(複数回答)
高校生にとって検索サイトは
ケータイでサイトめぐりをする時の
「道先案内人」としての立ち位置を
確実なものにしつつある。

もっとも多かったのは「検索エンジンや各携帯電話キャリアが提供している検索サービスサイト」で実に7割近くの高校生が利用していることになる。単に検索サイトそのものが目的なのではなく、そのサイトで探した結果のページが最終目的であり、検索エンジンそのものは通過点でしかない。しかし「駅でもっとも使われるのが各ホームではなく、出入り口となる改札口」であるのと同じように、検索サイトは「携帯電話を使ったインターネット上のサイトを渡り歩く際には欠かせない道先案内人」としての立ち位置を確実なものとしつつある(もちろん【モバイルサイトのアクセス誘引、最重要要素はアレをしてもらうこと】にもあるようにブックマークを利用する場合も多いが)。

その次によく使われているのは「掲示板・ブログ・SNS」などのコミュニティタイプのサイト。続いて「着うた・着メロのダウンロードサイト」などが続く。世間一般に色々と言われることの多い「プロフ」は案外少なく3割程度。「ゲーム」や「占い」などもそれほど高い割合ではない。「ウィキペディア」が25.2%と4人に1人の割合で使われていることも注目に値する数字といえる。

「動画」サイトの利用率が少ないなど携帯電話ならではの特性(画面の大小、通信速度の問題)もあるが、大まかな傾向は先に【10代は動画投稿サイトが大好き!! 年齢階層別に見た「従来四大メディア」と新情報メディアのせめぎ合い】で触れた「10代のメディア性向」に近いものがある。また、検索サイトを巧みに使いこなし、他のサービスを探す様子は【ケータイ動画普及中・観る時間は「夜のまったり時間」】の中で言及されている「携帯向け動画を探すにも検索サイトを使う」からもその傾向が見てとれる。

ちなみにトップの「携帯電話経由で検索エンジンや各携帯電話キャリアが提供している検索サービスサイトを使う」割合は保護者の場合51.7%となり、高校生より16.3ポイントも低い結果が出ている。あるいは保護者よりも高校生の方が、携帯電話の色々な機能を巧みに使いこなしているのかもしれない。


(最終更新:2013/08/02)

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