【更新】ガソリン限界・外食もっと切り詰め・今後はお酒やたばこもダメ……増加する節約ターゲット

2008年09月03日 08:00

節約イメージC-NEWSは9月2日、昨今の物価上昇で消費をひかえつつあるライフスタイル、つまり節約志向に関する調査結果の一部を発表した。それによると、現在の節約志向においてはガソリンなどの自動車燃料関係はほぼ限界に達しているものの、外食費などにはまださらなる節約の余地があること、今後はお酒やたばこのようなし好品が節約の対象になるうる可能性が高いことが明らかになった。消費性向の変化は景気動向や対外ビジネス、特に小売業に大きく影響するため、気になる傾向でもある([発表ページ])。

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今調査は7月28・29日の両日、学生以外の20~60代の男女を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1で、年齢階層比は20~60代の10歳区分で均等割り当て。

別項目で明らかにされた現時点の節約性向としては「9割がまだ削れる余地あり、1割がほぼギリギリ」「女性の方がまだまだ節約できると考えている」という傾向が見られる。男女の違いはあれど、さらなる節約が可能で、景気動向次第ではさらなる消費削減が起きる可能性を示唆している。

さて、現時点で節約しているもの、そしてまだ節約の余地があるもの、今後も引き続き節約するものそれぞれについて尋ねたところ、「現時点で節約しているもの」のトップには「外食費」がついた。

意識して出費を減らしている、まだ節約できそうな、引き続き節約する項目(それぞれ複数回答)
意識して出費を減らしている、まだ節約できそうな、引き続き節約する項目(それぞれ複数回答)

外食費についは6割以上が節約していると回答している。この点だけでも外食産業が現在厳しい状況にあることがうかがいしれる。また、娯楽やレジャー、車両関係費なども上位についており、ガソリン価格の高騰が自動車そのものの利用や自動車を使ったレジャー、心のゆとりとなる趣味・娯楽に大きな影を落としているのが分かる。

ガソリン代などの車両関係費は
すでに限界近くまで節約済み。
今後はお酒やたばこなどの
し好品代が大いに削られそう。

一方でまだ節約できそうなもののトップには「し好品代」がついた。これは今後景気がさらに悪化することになれば(そして恐らくそうなるだろう)、現状からさらにこの項目で出費が削られることを意味する。現在節約している項目で上位についたガソリン代がこの項目では7位と低迷しているということは、現在の節約度がほぼ限界にあり、これ以上の節約は難しいことになる。また、外食費は「現在節約しているけど、さらに削れる対象」であることも分かる。

このような形でそれぞれの項目を見ると、主要項目品に関する節約の現状は次のようになる。

「外食費」……現在かなり削っているけど、まだまだ削れる。今後も節約続行。
「趣味や娯楽、レジャー」……まだ節約できるが、重要度は今後下がる。
「ガソリンなどの車両関係費」……現在かなり節約済みでこれ以上は無理っぽい。でも今後も節約は継続。
「し好品代(お酒・たばこ・菓子)」……まだまだ節約の余地多し。今後大いに節約の対象になる(「水道光熱費」も)。


これらの傾向から推測するに、今後景気が悪化することになれば、「外食費」、そしてお菓子・お酒・たばこなどの「し好品」の消費が大きく落ち込むことが予想される。


ガソリンなどの車両周りや外食、ファッションなどの娯楽などを切り詰める節約する節約スタイルは【「外食節約」「娯楽やファッションをチープに」物価上昇で変わる庶民の生活スタイル】【ぜいたくは 敵だとばかりに 切り詰める 外食ガソリン美容に ファッション】などの別機関の調査でも見出されている。しかし今回のC-NEWSの調査では「まだ節約の余地があるもの」(=今後さらに節約される可能性が高い)や「引き続き節約していくもの」の項目が寄せられており、今後節約性向が高まる分野を推測できるという点で非常に興味深い結果となっている。

一方で「教育費」は選択肢に含まれていたにも関わらず、今調査でも一切顔を出していないのが分かる。いかに不景気になろうとも、子ども、つまり未来への投資は節約できないということなのだろう。


■関連記事:
【子育て夫婦が物価高で削るもの、最初に外食、次に趣味・教育費は……】


(最終更新:2013/08/03)

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