自転車の三人乗り問題を解決するかも知れない商品「Zigo」

2008年07月03日 12:00

Zigoイメージ先に【カワムラサイクルが「3人乗り」もできる四輪自転車「かるがも」開発】でお伝えしたように、子ども連れの母親が自転車で買い物などのために出かける際の「三人乗り」が問題になっている。道路交通法上「やってはいけない」こととして規制がかかる一方、それでは現実的ではないとし、「構造上・安全上問題がない自転車を作れば三人乗りをしてもよい」という方向に話が好転しつつあるのが現状。各自転車メーカーでもこの流れに乗るべく、さまざまな形で新型三人乗り自転車を開発中。【自転車の三人乗り問題を解決するかもしれない新商品「Wheelbarrow-bike」】でオランダ製の「Wheelbarrow-bike」を紹介したが、「バランスが悪い」「安定性に欠けるのでは」という意見もあり、評判は(少なくとも日本では)賛否両論だった。今回紹介するのは、それよりは多分にウケが良いのではないかと思われるZigoなる商品。合理的、という点でも日本人向けかもしれない。

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Zigo……の1スタイル
Zigo……の1スタイル

見た目はベビーカーと自転車を組み合わせたようなスタイル。これだけでも十分に「なるほど」という感はある。全長が「Wheelbarrow-bike」よりも短く重心もやや下側にあり、三輪で支えられているから、安定感も高い。ベビーカー部分には二人までの乗せられることもあわせ、これだけなら日本にもあるかもしれない。この「Zigo」が優れている真の理由は……

Zigoの全変形スタイル
Zigoの全変形スタイル

図を見ればお分かりの通り、ベビーカー部分と自転車部分が脱着可能で、それぞれを単独で使用できること。普段ベビーカーと自転車を分けて使うのならそれぞれ別途に利用できるし、ベビーカーの速度ではちょっと時間がかかるような場所に子供連れで行きたい場合には合体させ、「Zigo」本来のスタイルで運転すればよい(他に前輪部分をリアカーのように1輪にする、やや高速用ベビーカーにも変形可能)。

ベビーカーとしても利用できる。
ベビーカーとしても利用できる。

Zigo取りつけイメージ公式サイトでは【動画による説明】も行われている。これが一番分かりやすい。特に「自転車部分とベビーカー部分の接続の簡単さ」は動画でないと分からないかもしれない。【ダイレクトリンクはこちら】。記事に貼り付けできる、YouTube上の動画を探したのだが残念ながら見つからなかった。

ちなみに価格は995ドル。日本円で10万円ちょっと。オプションもあわせるともう少し高値になる。お値段としては決して安くないが、先の「Wheelbarrow-bike」と比べれば半額程度であるし、支援団体がまとめて購入してレンタルなどで必要な家族に貸し出すという手立てもある。

発想の面白さや実用性では非常に興味深いものがある「Zigo」。実際に当方(不破)が乗って確かめたわけでは無いので確証は持てないが、「三人乗り自転車問題」に関係する人たちからは深い関心を集めることだろう。


(最終更新:2013/08/04)

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