自転車の三人乗り問題を解決するかもしれない新商品「Wheelbarrow-bike」

2008年05月30日 06:30

Wheelbarrow-bikeイメージ以前に【カワムラサイクルが「3人乗り」もできる四輪自転車「かるがも」開発】でお伝えしたように、子ども連れの母親が自転車で買い物などのために出かける際の「三人乗り」が問題になっている。道路交通法上「やってはいけない」こととして規制がかかる一方、それでは現実的ではないとし、「構造上・安全上問題がない自転車を作れば三人乗りをしてもよい」という方向に話が好転しつつあるのが現状。各自転車メーカーでもこの流れに乗るべく、さまざまな形で新型三人乗り自転車を開発中。このような「子どもを自転車で運ぶ」という問題は日本だけでなく海外でも共通の頭痛のタネのようで、イギリスの【Mail Online(旧Daily Mail)】では一つの解決策が提示されていた。それが今回紹介する「Wheelbarrow-bike」。直訳すると「手押し車自転車」だろうか。別名は「cargo bikes(貨物自転車)」。

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子ども連れの通学もこれで安心!? Wheelbarrow-bike
子ども連れの通学もこれで安心!? Wheelbarrow-bike

Wheelbarrow-bikeイメージ元記事によると、子どもを学校まで通わせるためにイギリスの奥様方は自動車などを使っているが、燃料費がかかるし交通渋滞を引き起こしてしまう。そこでこのWheelbarrow-bikeを使ってみてはいかがだろうか、という提案がされているようだ。元々はオランダ製の製品で2007年にはすでに実用化。イギリスでの価格は1150ポンド(約24万円)と少々お高め。そこで基金が作られ、貸し出しされるという仕組みがとられているとのこと。

構造はシンプルなもの。自転車の前輪の部分に手押し車と似たような構造の箱(荷物・子ども入れ)をつなげ、サドル(座る場所)と後輪部分を接続。雨が降ったときのために、カバーまで荷物入れにはついている(自転車をこぐ本人はぬれてしまうが……)。

Wheelbarrow-bikeイメージ全長がやや長めになるのと重心が通常の自転車と変わってくるため、普通の自転車と比べて安全性に問題があるのでは、という指摘もある。イギリスの事故防止委員会では「安全性に問題は無い」としつつも「操縦感覚が普通の自転車とは異なるので、操縦訓練が必要になります」とコメントしているという。

最大三人まで荷箱に乗せることができるということだが、子どもはもちろんペット、そして買い物袋を大量に載せる使い方もされているこの「Wheelbarrow-bike」。日本の「三人乗り自転車」同様に価格が最大のネックだが、面白いアイディアには違いない。


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(最終更新:2013/08/05)

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