タスポ導入でたばこ自販機の夜間規制解除へ

2008年07月16日 07:30

たばこの自動販売機イメージたばこ業界の団体「全国たばこ販売共同組合連合会」は7月15日、1996年4月から導入していた自主規制屋外設置たばこ自動販売機の深夜稼動自主規制(午後11時~午前5時の稼動停止)」について、タスポ(taspo)の導入にあわせて8月1日に解消することを決定した(【発表リリース】)。

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タスポとは【たばこ購入用成人識別カード「taspo」の申し込み開始】などでも説明しているように、たばこの自動販売機で本来購入してはいけない未成年者が買えないように、成人であることを証明するための「自販機利用のための成人識別ICカード」。今年春頃から地域別に順次導入が進められていたが、この7月1日から全国稼動状態となった。そこで、1996年4月以降に未成年者の喫煙防止活動の一つとして行われてきた「屋外設置たばこ自動販売機における深夜稼動自主規制」の存在意義は終了したとし、8月1日をもって解消されることになった。今後はタスポが利用できるなどの成人識別自動販売機の稼動で、終日の未成年購入防止対策に移行することになる。

たばこ自販機の深夜停止は
未成年者購入防止のため。

タスポ全国導入で
無意味なものとなるため
8月1日から解除へ

これまでは夜間、あるいは早朝においてはたばこの自動販売機にはすべて「品切れ」のランプが点灯し、購入できない状況が展開されていた。未成年者の購入防止のためには仕方ない措置だったが、一種の物悲しさと「電気の無駄だよな」というため息交じりの愚痴もあったことは否定できない。しかし今後はtaspoがあれば(=購入資格を備えていれば)24時間いつでも屋外の自動販売機でたばこが買えるようになる。

なおタスポの喫煙人口に対する普及率は7月1日の時点で27.7%(【タスポ公式サイトより、PDF】)。【「自販機以外で買うから要らない」先行導入地域の4割がタスポを持たない理由】などでも触れているように、喫煙者の少なからずの数が自動販売機からコンビニに流れているのが現状。今回の夜間発売停止の終了措置は、タスポの導入で「夜間の未成年者購入を『販売停止』阻止する必要が無くなった」のが最大の理由だが、他にも「自動販売機でたばこを買ってください」というアピールもある。

今回の規制解除でどこまで自販機に購入者が戻ってくるのか。注意深く状況を見守りたいところだ。


(最終更新:2013/08/04)

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