【更新】「自販機以外で買うから要らない」先行導入地域の4割がタスポを持たない理由

2008年06月26日 08:00

たばこの自動販売機イメージC-NEWSが6月25日に発表した調査結果によると、たばこを自動販売機で購入する際に必要となる成人識別用ICカード「タスポ」について、喫煙者の約半数の人が「今のところタスポを申し込むつもりはない」と答えていることが明らかになった。また、タスポを申し込まない人の多くが「自動販売機以外で(たばこを)買うから」と答えており、乗じると全体の4割近くが「自販機以外でたばこを買うのでタスポは要らない」と答えていることが分かる([発表リリース])。

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今調査の概要は、月次展開一覧を収録したまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明している。そちらで確認してほしい。

タスポ導入エリアについて
タスポ導入エリアについて

すでに導入済みの「5月導入エリア」ですら、タスポを現在手にしている、あるいは申込み済みで到着待ちという人は3割にしか達していない。「今後申し込みをしたい」人を合わせても5割足らず。一方で「申し込む予定はない」が4割近くにのぼっている。

タスポの申込み状況
タスポの申込み状況

導入エリアでは基本的に手持ちのタスポカードがないと自動販売機でたばこは買えなくなる。つまり単純計算で現行において5割以上の喫煙者が「自動販売機でたばこを買えなくなっても良い」と考えていることが分かる。今後導入される「7月導入エリア」でも、到着している人の数こそ少ないが、状況は似たり寄ったり。

さらにタスポを「申込む予定はない」「今後の予定はわからない」とした人にその理由を尋ねたところ、「自動販売機以外で買えばよいと思うから」と答えた人がもっとも多かった。

タスポをもたない理由
タスポをもたない理由

喫煙者にとってタスポはこれまで無かったハードルを与えられたようなもの。タスポ提供側では色々なメリットを紹介しているが、喫煙者にすれば「大義名分は理解できるが、何のみかえりもなく、なぜ余計なハードルを用意させられるのか」という理不尽さが、「(ならば)自販機で買えばよい」「(何のメリットもないのなら)申込みが面倒でやる気が起きない」というタスポ不所有の理由に結び付けられるのだろう。

タスポ不保有の喫煙者:54%
そのうち70%:自販機以外で買う
∴54%×70%=37.8%が
「タスポ導入でたばこ購入を自販機から
別の場所に変える」

ちなみに5月導入エリアでタスポ不所有者の割合は喫煙者の54%。そのうち70%が「自販機以外で買う」と答えている。つまり54×70=37.8%で、「4割近くの喫煙者がタスポ導入でたばこの購入を自販機から他の場所に変える」意向を持っていることが推定できる。似たような調査は先に別機関において【喫煙者の3割が「自販機で買わない」taspo(タスポ)導入で起きる変化】でも紹介しているが、こちらも似たような数字が出ている。

3~4割の喫煙者がタスポ導入で自販機から別の購入口に「民族移動をする」と考えると、移動先には大きな特需が発生しうる。【コンビニでたばこの売り上げが急増している件について】【2008年5月度のコンビニ売上高は「タスポ特需」で既存店は3.7%のプラス】の現象が裏付けられた形だ。


リリースでも指摘されているが、タスポ非保有者の非保有理由において、すでに導入済みのエリアよりもこれから導入する「7月導入エリア」の喫煙者の方が拒否感が強くなっている。とりわけ「カードに顔写真が載るのが嫌だから」「登録の際に個人情報を提供したくないから」など、個人情報の提供に身構えているようすがうかがえる。

これが単に「導入直前でまだ利用時の危機感が薄い」からなのか、「導入地域が増えて色々と報道されて不安感が増した」からなのかは分からない。7月以降に導入される最終導入エリアの関東地域でスタートして以降、タスポの申込み状況やタスポの認識がどのように変わるのか、自動販売機の稼動状況、さらには「民族移動」先として早くも売り上げアップなどの効果が見えているコンビニエンスストアの売り上げ動向など、さまざまな観点で「タスポ」の功罪を見ていく必要があるに違いない。

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