「どデカ文字キーボードを自分で作ってしまおう」なアイテムたち

2008年05月06日 12:00

ヨクミエールイメージタイプミスを引き起こしたり、老眼で小さな文字が読みにくくなったりなど、現行のキーボードに不満を持つ人は多い。高齢化社会の到来と共に、特に定年退職後パソコンを始めようという人が増えてきた昨今、パソコン教室などに通いだした人たちが「キーボードの文字の小ささ」に嘆くパターンが増えているそうだ。そのような人たちのニーズに応える形で発売されているキーボードを、以前【日本語版「ものスゴク分かりやすい」キーボードを試してみました】【文字の大きさは通常の10倍! 究極の「ものスゴク分かりやすい」キーボードがありました】で「文字が大きく描かれて読みやすい(分かりやすい)」専用キーボードを紹介した。今回紹介するのは、その追補版的なもの。

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今回も情報を提供してくれたのは、先のキーボードの件同様Asuka氏(一言掲示板)。いわく、

Asuka > どうも。以前キーボードの件に関して書き込みさせていただいた者です。こんなものも見つけたのでご参考までに。http://shop.iforcom.jp/
Asuka > まぁこういうのもあるところを見ると意外と良くあるアイディア?みたいですけど。 http://www.vshopu.com/Clickpad_kb/index.html


というもの。発想的には「大きな文字が欲しいか、ならば貼り付けるシールをくれてやろう」というもの。早速一つずつチェックを入れてみることにした。

Clickpad 超大文字くん ブラック

順番が前後するがまず最初は『Clickpad 超大文字くん ブラック』。

超大文字くん ブラック
超大文字くん ブラック

【公式サイトの説明】によると、キーボードの上に貼る、厚手のクッション性のある文字シール。よく見てみると分かるのだが、シール上部には4×4の透明な半球のツブツブが設けられている。このツブツブがキーボードを打つときの衝撃を和らげると共に、べとつきを抑えるのだという(指との接触面積が小さいため)。また、ホームポジションのF・J両キーはこのツブツブが3×3で大きめになっているため、触るだけで場所が分かる仕組み。なお文字の大きさは面積比で約4倍とのこと。また、このツブツブが(折込式のノートパソコンで閉じるときに)液晶部分に触れる場合には使用は出来ない。楽天市場では販売価格が1380円(税込み、送料別)だった。

上記リンクはアルファベットのみだが【かな文字付のバージョンもある】。公式サイトいわく「指先の健康サンダル? 指圧効果もあるかも」とのこと。

キーボードを大文字化するシールを作るという発想からさらに1ステップ先に進み、ツブツブを設けてホームポジションを一層分かりやすくしたり、衝撃感を和らげる工夫をしたところが面白い。利用者からも「見やすい」という意見の他、「使い始めは押したときの違和感があるものの、慣れるとなかなか良い」という話がある。ツボを刺激するツブツブのあるサンダルを初めて履いたときのような感じだろう。

ヨクミエール

もう一つは、こちらも自分のキーボードの文字を大型化するシールこと『ヨクミエール』。

「ヨクミエール」を貼ったキーボード
「ヨクミエール」を貼ったキーボード
普通のキーボード(左)と「ヨクミエール」アルファベット版(中)、かな文字付版(右)
普通のキーボード(左)と「ヨクミエール」アルファベット版(中)、かな文字付版(右)

【公式サイトはこちら】。「超大文字くん」がクッション・ツブツブのある厚手のシールだったのに対し、「ヨクミエール」は純粋にシールのみ。その分価格もお安めで定価は980円。ローマ字入力用シールでは通常の文字の10倍ほどとのこと。貼り終えたキーボードのインパクトは、先の「究極の『ものスゴク分かりやすい』キーボード」こと『イワタデザインのかな入力用キーボード KAUSBW-A1 USB接続』に近いものがある。

説明によるとこの「ヨクミエール」、単に文字を大きくしただけではなく、「斜めから見たときにもっともよく見える」形に変形してあるそうな。いわく「(斜めから見るのがベストポジションになることで)頭の上下運動(視線移動)も少なくなり、首への負担が軽減し、キーボード入力作業が楽になります」とのこと。

「ブラインドタッチをすれば視線移動の心配も要らない……」と思ったが、そもそもブラインドタッチ(キーボードの配列をあらかじめ覚えておき、キーボードを見ずに入力していくこと)が出来るのなら、文字の大型化も必要ない。「ヨクミエール」はパソコンの初心者、そしてブラインドタッチが苦手な人(とりわけ中堅年齢層以上の人)に向けた商品であるため、このような配慮も必要なのだろう。


以前の記事紹介の時に「自分で作れないものかな」と、感じていたのは事実。ゲームでキーボードを使った際に、そのゲームの操作専用のコマンドシールを貼り付けたり、オーバーレイシートを使った経験がある人なら、誰でも同じ発想にいきつくはずだ。実際にこのような形で「どでか文字キーボード製作用シール」が複数の企業から出ていることを見る限り「考えることは皆同じ」ということが改めて実感できる。

中高齢層とパソコンイメージただし今回紹介した両社が当方のような「素人考え」と違うのは、それぞれ独自の工夫を施して価値を追加し、他人にも推奨できる(=商品化できる)レベルにまで質を高めていること。当方は今のところブラインドタッチでキー入力をしているし、先の記事紹介で購入したサンワの『SKB-A1U 日本語USBキーボード』がまだ未使用状態なので、しばらく必要性を感じない。しかし本文中でも触れたように、これから中堅年齢層におけるパソコン初心者は続々と増えてくる。彼らのニーズにマッチした今回のようなアイテムも、市場に次々と登場するようになるのだろう。

【情報提供:Asuka氏(一言掲示板内)】。Thanks!


(最終更新:2013/09/01)

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