制作記……データバックアップにUSBメモリを用意する

2008年04月13日 19:30

制作記イメージ前回が「半年ぶり」だったのに今回は翌日という、あまりにも執筆感覚がアンバランスな「制作記」。今回はコンテンツを掲載しているサーバーのデータをバックアップする場所について。

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そうだ、サーバーのバックアップをしよう

現在当方(不破)はこのGarbagenews.comをはじめとするGarbageグループのサイトをgamenews.ne.jpドメイン、そして【不破雷蔵のレシピ雑記帳】などを掲載しているjgnn.comドメイン(間借りしている形)で、それぞれ【First Server】の共有サーバーサービスを使って運用している。時々緊急メンテナンスは入るものの安定性は高く、信頼性もあるのでデータが飛ぶようなリスクはまずないと考えている。

しかし、世の中には「絶対」という文字は無い。当サイトはすでに運営をはじめてから2年半が経過し、その内容は当方にとってもはやかけがえのない財産。その「財産」が万一何かのトラブルで失われたら……と思うと心配で夜も眠れなくなる。

First Server側でも【リストアサービス】【簡易バックアップサービス】を用意しているが、前者は1回につき1万円ちょっとの費用がかかるし、後者は100Mバイトまでなので当方には容量が足りない。万一のことが起きれば「リストアサービス」を使うことになるのだろうが、その前に自分で打てる手はすべて打つべきだ。そこで時々自宅のパソコン経由で外部ハードディスクにデータをバックアップしている。

ハードディスクへの大量ファイル転送は時間がかかるしリスクもある。そこで……

ハードディスクイメージが、これが非常に遅い。ファイル要領そのものは1Gバイトもないのだが、ファイル数が膨大な数にのぼるので、アクセス回数も並大抵のものではない。ハードディスクは物理的にアクセスを行うので、ファイル数が多ければそれだけ時間も余計にかかるように思えてしまう。しかもバックアップをするたびに多数回のアクセスが行われるので、「これ、もしかしてハードディスクの寿命を縮めてない? だとしたら本末転倒のような」という考えすら頭に思い浮かんでしまう。

これが自前のサーバーならば、RAIDサーバーを構築すればそれで問題解決。あるいはFirst Serverで専有サーバーのサービスを選択すればよい。しかし前者は技術・ノウハウが無いし、後者は経費が跳ね上がるので個人ベースでは無理なお話。

そこで自前の技術と資金で出来る対策として考えたのが、「自宅のパソコンからつながっているハードディスクとは別の記憶媒体」「できれば物理的な仕組みではない方法で記憶を行う媒体」にバックアップを取るという方法。

まず最初に考えたのが、フリーのファイルサーバーサービス。あるいは併用しているものの容量がスカスカの「ココログ」のブログの容量の残りをファイルサーバー代わりに使う手段。しかしダウンロードしたデータを直接ファイルサーバーに転送する手段は無く、また「大切なデータ」を第三者が管理する、しかも安全性について完全保証しない場所に置くのは抵抗がある。「ココログ」の空きスペースは「直接転送できない」点と、「そういう使い方してよかったっけ?」という疑問があるのでこちらもパス。また、データセンターを使うほどの御大尽様ではない。

愛のメモリー大作戦

次に、そして結局行き着いた考え方が「USBメモリに直接ダウンロードしたバックアップデータを書き込み保存する」というもの。先に【外付けハードディスクをバックアップ媒体として使う考え方】でも書いた、「バックアップ媒体としてハードディスクを使う」考えに「メモリへの書き込みなら電子的な信号のやりとりだけだから、物理的なハードディスクへの書き込みより速いのでは」という考えを合わせたものだ。

【2007年世界の半導体市場の売り上げは3.8%プラス】で触れているように、特殊仕様のものはともかく、汎用半導体は値が下がる一方。USBメモリも相当値が落ちているのだろうな、と思ったのだが……

自分が想像していた以上の安さに腰が抜けた(比ゆ的表現)。気がつけば、いつの間にこんなに値が落ちていたのだろうか。『アマゾンで「USB メモリ」』で検索してずらりと並んだ商品の価格は、それこそ1Gバイトあたり1000円を確実に切っている。「なにこれ安い」どころの話ではない。

とりあえず上の一覧にあるようにバッファローの4Gバイトタイプから黒と緑(2つのサーバー用に別々な物を用意)を選んで購入。合わせて4000円もしなかった。8Gバイトのものが6000円を切ってますますお得感があるが、さすがにそこまでは必要ない。

届いて改めてびっくり

USBメモリ

今回購入したUSBメモリ。

大きさ比較のため500円玉を置いてみる。

届いたUSBメモリは思ったよりもきゃしゃで、多少の見た目上の不安感はあるが、性能的にはまったく問題なし。誤消去防止用のスイッチもあるし、いたせりつくせり。むしろサイズが小さすぎて、無くしてしまうのではないかという心配すらあるほどだ。

バックアップとしてのファイル転送についても問題無し。FTPソフトから直接ダウンロード先をUSBメモリに指定し、あとは該当するファイルを選んでダウンロードを行うだけ。ハードディスクへのバックアップと違い稼動音がしないのが逆に不安になるが、アクセスランプの激しい点滅がその不安感を打ち消してくれる。

USBメモリにももちろん寿命はある。あまり酷使しすぎるとそう遠くないうちに衝天してしまうだろう。とはいえ毎日バックアップを取るほど暇ではないから、その心配もしばらくは要らない。もしかすると今回の選択はあまりよい方法ではないのかもしれない。とはいえ【バックアップはCD・DVDが主流、将来は別PCやデータセンターも希望】にもあるように、(パソコン上のデータではないとはいえ)2割の人が将来のバックアップ先にUSBメモリを選んでいる。最良ではないかもしれないが、最悪でもないことは確かだろう(本当ならパソコン自身もUSBメモリにバックアップしたいのだが、それができるだけの容量のものはまだ無い)。

「あと数年もすれば、半導体の下落というより技術の進歩で、100Gバイト単位のUSBメモリが登場するかもしれないな」と思いつつ、バックアップを続ける今日この頃だ。……いや、毎日やってるわけではないけど(笑)。

(最終更新:2013/09/07)

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