【更新】2007年世界の半導体市場の売り上げは3.8%プラス

2008年04月07日 08:00

半導体イメージIT分野の調査・助言を行う企業であるアメリカのガートナー社は4月3日(本国言語上は3月31日)、半導体市場調査の最終結果に基づき、2007年における世界の半導体市場の売り上げが前年比で3.8%増の2739億ドルであることを明らかにした。上位10社を見てみると、売り上げでは3社が前年比で2桁増と大幅な伸びを示しているのに対し4社が前年比マイナス成長となるなど、「勝ち組」「負け組」の二極化が見て取れる([発表リリース])。

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世界半導体メーカー ランキング・トップ10
世界半導体メーカー ランキング・トップ10

主な企業について見てみると、トップのIntelは平均の3.8%成長を2倍以上上回る結果が出ている。【詳細データ】などを見てみると、デスクトップよりもモバイル端末向けのマイクロプロセッサが伸びたことが成長の主要因。一方【東芝(6502)】の売上高は20.8%と大幅に急増しており、順位も2006年から3つも上げている。これは【ソニー(6758)】のプレイステーション向けASICや、携帯電話など各種モバイル向け商品の売り上げが大きく貢献している。

一方DRAM市場は供給過多状態で市場が「じゃぶじゃぶ」となり、価格が著しく低下。結果として市場規模全体としても24億ドル(2006年~2007年の1年間で)減少し、DRAMが売り上げの多くを占めているSamsung ElectronicsやInfineon TechnologiesなどのDRAMベンダーの成長率は低く抑えられる(あるいはマイナス)結果となってしまった。

半導体全体で見てみるとモバイル向けや特殊商品向けの商品のニーズが増加し、企業業績に貢献する一方、汎用的な商品の代表格であるDRAMの商品競争力が低下し、業績に大きく影響しているのがわかる。半導体は汎用的な部門では流通量はもう十分なものとなり、今後は特化商品・個性のある商品・特定ニーズに応える「オンリーワン」的なものが注目を集め商品価値を高めていくのだろう。

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