エンジニアが一番「働きたい」「すごい」と思う企業は

2008年04月23日 12:00

時節イメージエンジニア向け製品情報サイト【イプロス】を運営するイプロスは4月22日、エンジニアが働いてみたい企業の調査結果を発表した。それによるとトップについたのは[トヨタ自動車(7203)]、ついで[ホンダ(7267)]と、自動車企業が上位を占める結果になった。また9位には「現在勤めている会社」という回答が寄せられるなど、愛社精神もかいまみれる結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は3月13日から4月13日までの間、同サイトの会員に向けて行われたもので、有効回答数は479件。男女比、年齢階層比は非公開。業種別は製造82.8%、サービス4.6%、建設4.0%と製造がほとんどを占めている。また分野別では生産機械19.0%、自動車11.9%、電子機器10.7%、化学8.4%、半導体8.2%、計測機器4.6%、家電4.2%と自動車関係からの回答が多く、これがランキングにも影響を及ぼしているようだ。

「エンジニアである自分が働いてみたいと考えている企業」のランキングは次の通り。

■エンジニアである自分が働いてみたいと考えている企業

1位: トヨタ
2位: ホンダ
3位: ソニー
4位: キヤノン
5位: パナソニック
6位: キーエンス
7位: デンソー
7位: 三菱重工
9位: 現在の会社
10位: シャープ


いずれも名だたる上場企業ばかり。具体的にはトヨタの場合、『カイゼン、カンバン方式など、いわゆるトヨタ式を実感してみたい』『最先端の技術開発を体験したい』など、エンジニアらしい、あるいは「トヨタにあこがれる人ならでは」の意見が寄せられたという。

またその他にも「自動車が好き」という理由が目立ったとリリースにはあるが、回答者がやや自動車分野にかたよっていることからくるものだろう。

一方で「すごい」と思う企業についてもたずねている。何をもってして「すごい」のか、抽象的過ぎるしそもそも「すごい」という言葉を企業に対して用いることは適切なのかという疑問もあるが、そのような心の引っ掛かりを吹き飛ばすような「圧倒感」がこれらの企業にはある、ということなのだろう。

■「すごい」と思う企業

1位: トヨタ
2位: キーエンス
3位: シャープ
4位: パナソニック
5位: グーグル
6位: キヤノン
7位: ソニー
8位: ホンダ
9位: アップル
10位: コマツ


それぞれの企業に対しては具体的な意見も寄せられている。トヨタは多種多様な面から「すごさ」が感じられるが、意外なのがFAセンサーなど検出・計測制御機器や試験研究機器を展開する「キーエンス」。製造業関係者へのアンケートならではのものだが、商品開発力と高収益、また社員への高い報酬に注目が集まっている。その他の企業でも「商品展開力」「社風」「技術力」「歴史」「個別の商品」など、それぞれ企業独特の「長所」への評価が高い。


年度替りのタイミングということもあり、就職したい・目指したい企業のランキングが相次いで発表されている。調査母体やタイミングなどで内容に多少の差はあれど、やはり知名度の高いBtoC企業の人気度は高い。

しかし実際にはCtoC(企業間ビジネス)をしている企業の中にも、堅実で「良い」会社は多い。ただ、一般消費者と面と向かう機会があまりないだけに、知名度が低く、人気が集まらないという話を耳にしたことがある。

自分の進路は自分自身が最終的に判断することではあるが、機会があれば今回のランキングに上がった有名企業だけでなく、「隠れたお宝企業」を探してみるのも良いかもしれない。


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