睡魔に勝てない人へ・オモシロ目覚まし時計たち

2008年03月31日 12:00

ナンダクロッキーイメージ花粉症の症状や穏やかな陽気と共に春の到来を体感する今日この頃。さらに明日からは新年度ということもあり、入学や入社、転勤などで新しい生活習慣に慣れる必要のある人も多いはず。「ぽかぽかした陽気でただでさえ眠たいのに、これから早起きしなきゃならないなんて……」と頭を抱えている人も多いだろう。そんな人のためにうってつけの特集が、おなじみの[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]で放送されていた。タイミング的にも非常に有益な話なので、ここで改めてまとめておくことにしよう。

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空飛ぶプロペラがアラームストップのスイッチ「フライングアラームクロック」

フライングアラームクロックイメージまず最初に紹介されたのが『フライングアラームクロック』。普通の目覚まし時計は設定時間になるとアラームが鳴り、時計本体のスイッチを押すことで音が止まる仕組み。しかしこの「フライングアラームクロック」では、設定時間になるとアラームが鳴るだけではなく、時計上部のローターが回転して飛んでいってしまう。そしてこのローターが時計本体のアラームを止めるスイッチとなっているため、布団から抜け出してローターを探して拾い、時計に戻すまでずっとけたたましいアラーム音を聴き続けねばならない羽目におちいるわけだ(正確にはローターを取り付けなおして停止ボタンを押す)。

ローター部分の仕組みは非常にシンプルで、100円で手に入るような空飛ぶプロペラのおもちゃのようなもの。だが思った以上に勢いよく飛ぶので、どこに飛んでいくのか予想がつきにくい。ましてや意図的に時計を斜めに傾けておこうものなら、隣の部屋まで飛んでいってしまうかもしれない。ともあれ、間違いなく布団から出させてくれる目覚まし時計に違いはない。


「フライングアラームクロック」の使用例。非常にけたたましいアラームが鳴る

「なんだろ!?」と考える前に動きを止めろ! 歩き回る目覚まし「ナンダクロッキー」

ナンダクロッキーイメージ続いて紹介されたのは、「布団から出て探し物をしないと目覚ましが止められない」という観点では「フライングアラームクロック」と同じコンセプトの『ナンダクロッキー』。こちらはローターではなく目覚まし時計本体そのものがけたたましい音声と共に「走り回り」、利用者から逃げ回る。その動作が単に機械的なものではなく、ロボットや宇宙人が部屋の中を徘徊しているかのような動きを見せるところから、単なる「クロック」(時計)ではなく「クロッキー」(時計みたいな人)と名づけられている。

ちなみに商品名の「ナンダ」はタイトルにあるシャレからではなく、発案者ガウリ・ナンダ嬢からつけられたもの。番組では「60センチの高さから落ちても大丈夫」と説明され、実際に落ちても平気な様子が映し出されていた。

見た目は耳の大きな小猿の顔のようにも見える「ナンダクロッキー」。「フライングアラームクロック」より安全性は高いように見えるが、一つ難点が。部屋が散らかっていると彼自慢の車輪も上手く働かず、立ち往生してしまうに違いないということだ。早起きしたければ、まずは部屋の掃除から始めよう(笑)。


「ナンダクロッキー」の使用例。宇宙人かロボットのようだ

音が大きいだけが能じゃない! 自称「最強の目覚まし時計」こと「ベルマンアラーム」

ベルマンアラームイメージ一つ飛ばして最後に紹介されたのが、音を止めるスイッチのために布団から出させるのではなく、音や光などで直接目を覚まさせようという、正統派の目覚まし時計『ベルマンアラーム』。ただし今回の特集で取り上げられるほどだから、尋常のものではないことは間違いない。

音量調整ができるアラーム音はもちろんだが、写真撮影をするときにおなじみのストロボによるフラッシュライトの光が断続的に放たれ、寝ている人の視覚を刺激する。写真を撮ったことのある人ならお分かりだろうが、フラッシュの光というのは目を閉じていても気になるもの(「目を閉じても見えてくる」光だからといってチェレンコフ光ではないのでご安心を)。さらに時計に連動させる形でベッドシェーカーを取り付ければ、アラームにフラッシュ光に振動と、3つのメディアで目覚めをうながしてくれる。

オマケに電話線を接続すれば、電話の着信もアラームで教えてくれるという便利機能つき。環境によってはむしろこちらの方が使いでがあるかもしれない。


番組ではその他にもパソコン用フリーソフトとして【WakeMeUp!!】を紹介していた。これはセットした時間になるとアラームが鳴り、画面上に表示される計算式の答えを入力しないと止められないという「起きた直後の寝ぼけた頭をすっきりさせられる(しないといけない)」仕組みのソフト。睡眠中の長時間立ち上げっぱなしであることを想定しているので、設定時間になるまでは省電力モードに切り替わる仕組みも用意されている。

ノートパソコンやポータブルマシンなどなら使い道があるかもしれないが、「寝ているときもパソコンを起動させておく」という使い方には多少の抵抗感があるかもしれない。

先に【携帯の音、マナーに配慮してますか? 3割が常にマナーモードに】【携帯のアラーム機能で目を覚ます人は約7割、半数は「目覚ましのメインが携帯」利用者】でお伝えしたように、多数の音源を自由に入れ替えでき、時間とのリンケージも容易にできるようになった今、携帯電話を目覚まし時計代わりに使う人が増えている。単なる音・音楽だけなら普通の目覚まし時計は半ばお払い箱のような形といえる。

【関東地域限定!? 山手線の駅メロ目覚まし登場】【「涼宮ハルヒの起床」!? 『涼宮ハルヒの憂鬱』の音声入り目覚まし時計登場】のように目覚まし用の音源そのものを工夫するのも、「目覚まし時計」の良さをアピールする一つの手。それとは別に、今回紹介されたように「音だけでは絶対にかなわない、プラスαで眠っている人を起こさせる」仕組みを搭載する方法も、今後オリジナルの「目覚まし時計」が生き残る道なのかもしれない。

(最終更新:2013/09/01)

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