東証の金ETF上場は5月か・NHK報じる

2008年03月10日 06:30

株式イメージNHKが3月9日に報じたところによると、東証の「金価格に連動した投資信託(ETF)」の上場は今年の5月にも予定されていることが明らかになった。すでに金価格に連動するETFは【大阪証券取引所(8697)】(大証)が【金価格連動型上場投資信託(1328)】の形で上場しているが、これで2種類の金連動ETFが市場で売買できることになる。

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報道は、東証がETFの取り扱い数を増やし現状の3倍近くにまで増やす予定であることを述べている。具体的には【国内株式への見直しか・野村と日興が相次いでETF上場へ】にある20銘柄に加え、11日に上場予定の「上場インデックスファンドS&P日本新興株100」の合わせて21銘柄が3月に上場されることを伝えている。そして4月には中国の上海などの株価指数連動型ETFを、5月には金の価格に連動するETFを上場すると言及。なお元記事では上海株価指数ETF・金ETF双方について、上場(取り扱い)証券会社など詳細については語られていない。

東証の金ETF取り扱いについては、【東証も商品ETFを導入!? NYSEとの提携を機会に】にもあるように昨年初頭から話が挙がっていた。しかし具体的な内容は一切伝えられることがなく、大証に先を越される形に。そして【東証、金や原油など商品ETFの上場制度を3月にも実施へ】で伝えているように、規約整備を整えようやく現実のものとして話が浮上していた。今回の報道で、ようやく具体的な上場期日が見えてきたことになる。なお東証の金ETFは金融商品取引法及び改正信託法に基づいた、商品を信託財産とするETFになる予定。大証の既存金ETFと異なり、現物との交換ができるようになるのが特徴のようだ。

東証では3月24日に「東証ETFセミナー」を開催する(【発表リリース】)。東証のETFへの「お熱」は本気のようにも見える。今回の規約改正でETFの上場規制を緩和することで多彩なETFを整備し、市場全体の活性化を目指すと共に、大証に対して言葉通り「お株を奪われつつある」ETFの分野でも優位性を確保したい狙いがあるようだ。

金ETFをはじめとした商品ETFがどのようなラインアップになるのか、そして大証の金ETFのように活発な取引が行なわれ人気銘柄となるのか、興味は尽きない。特に金については価格が高騰しており、注目が集まることは必至。今後の正式な発表を心待ちにしたいところだ。

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