東証も商品ETFを導入!? NYSEとの提携を機会に

2007年02月04日 12:30

株式イメージ【日経新聞】は2月4日、【東京証券取引所】では金や銀などの貴金属相場に連動した上場投資信託(ETF)市場の創設を検討すると報じた。早ければ今夏の実現を目指すという。

スポンサードリンク

東証とNYSE(ニューヨーク証券取引所)は【東京証券取引所とNYSE Groupが戦略的提携に合意しました】にもあるようにすでに業務提携を実施。さまざまな商品の相互やり取りやノウハウの共有などを目指している。そのNYSEでは金のETFが上場されており、投資家の人気を集めているという。そこで東証では提携の第一弾としてNYSEが東証に金などの商品ETFの運営ノウハウを供与、貴金属のETFの取り扱いを模索する。

現在東証では11本のETFが上場しているが、すべて株価指数(TOPIXなど)に連動するタイプで、商品相場に連動するものは皆無。東証ではすでに運用会社など金融機関に上場の働きかけを始めていて、早ければ今夏にも東証に貴金属ETFが登場するとのこと。

株式以外の相場に連動するETFといえば【大証(8697)、ETFに関する上場制度を見直し・外国株価指数、金や金利指標との連動ETFの上場も可能に】で報じたように、先物取引の本場ともいえる【大阪証券取引所(8697)】が規制緩和に乗り出している。早ければ3月にも外国の株価指数や金、金利などの指標と連動するETFも上場できるよう、動いていた。今回東証も本格的に商品ETFへの参入を決めた(と報じられた)ことで、東証と大証間の商品ETFに関する競争が繰り広げられることも予想される。

商品ETFは商品先物取引と比べればリスクが低く、かつ商品需要を考慮して売買ができるため、一般の株式とはまた違った魅力がある(優待や株主総会への参加権利はもちろんないが……)。とはいえ、最近特に資源関連の相場は乱高下が激しく、株式以上に利益をあげられる可能性かある一方で貧乏くじを引く可能性もあり、注意を要する。

ともあれ、投資先の選択肢が増えるのは良いこと。東証・大証共にどのような商品のETFが出てくるのか、心待ちにしたいところだ。


(最終更新:2013/08/23)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ