へそくりを 隠し持つ主婦 4割強 持ってる額は 200万超え

2008年02月05日 08:00

へそくりイメージ【損保ジャパンDIY生命保険】は1月23日、冬のボーナスと家計に関する実態調査の結果を発表した。それによると俗に言う「へそくり」を持っている主婦は全体の43.0%におよび、その平均金額は245万円にも及ぶことが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

今調査は20~50代のサラリーマン世帯の主婦500名を対象に、2007年12月7日から10日の間に行われたもの。年齢階層は各年代別に125人、平均年齢は39.6歳。

調査結果ではさまざまな「主婦による家計の財務状況」が映し出され非常に興味深いものがあるが、その中でも「夫に内緒にしている資産(へそくり、結婚する時に持ってきたお金、結婚後貯めたお金)をどれくらいの割合で、どの程度の額ほど持っているのか」について尋ねている項目にスポットライトを当ててみる。

調査によれば、「へそくりがある」と答えた人は43.0%で約4割。「ない」人は57.0%と半数を超える結果になった。具体的な資産額では「1~50万円未満」という少額層がもっとも多く25.1%を占めている。

「へそくり」の額など
「へそくり」の額など

平均のへそくり額は245.0万円。中には2000万円ものへそくりを隠し持つ主婦もいたという。各項目別にへそくり額を比較してみると、「住宅ローンが無い層(352.6万円)はある層(179.5万円)の2倍近いへそくりを持つ」「年代を経るにつれてへそくり額が増えていく」「子どもがいない家庭よりいる家庭のほうがへそくり額が少ない」「専業主婦よりパートやアルバイト、さらに正規の職を持っている方がへそくり額が多い」などの傾向が見られる。要は使える用途のしばりが少ない家庭内のお金が多いほど、へそくり額も多い傾向が見られることになる。

ちなみに昨年2006年におけるへそくりを持つ割合は49.0%・平均額は306.3万円で、今年に入り所有率・所有額共に減少している。レポートの分析にもあるように、「生活をやりくりするために、へそくりを泣く泣く切り崩している家庭が増えている」のかもしれない。

詳細は公開されていないが、これら「へそくり」を持つ理由としては、「いざという時の備え」が95件でトップに、次いで「自分の趣味や楽しみのための費用」44件、「離婚した時の備え」8件、「自分の老後の備え」6件、「自分の小遣い」4件などとが挙げられている。

男性諸氏にとっては主婦に「へそくり」をしてもらうのならトップの理由にあるように、「戦国大名の山内一豊の妻千代が一豊が名馬を買う際にへそくりをしていた黄金十両を差し出したエピソード『へそくり女房』」にあるように、「出来た女房」であるための「へそくり」であると良いと思うことだろう。しかしその一方、いわゆる使い込みに該当しかねない「自分の趣味や楽しみ」「離婚した時の備え」などもそれなりに挙げられているのが残念かもしれない。

なおへそくりについては昨年6月に、下記関連記事にもあるようにオールアバウトジャパンが、そして今件と同じ損保ジャパンDIY生命保険が7月に調査を実施している。前者は調査対象など条件が違うのであまり参考にならないかもしれないが、後者と比較してもへそくり額が減少しているのが分かる。家計の財務状態の厳しさが、へそくりの額からもうかがいしれよう。


■関連記事:
【ボーナスは77.9万円で増加傾向、主婦のへそくりは267.9万円?】
【主婦の7割が「へそくり」平均額は137万9000円】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ