主婦の7割が「へそくり」平均額は137万9000円

2007年06月26日 08:00

へそくりイメージ【オールアバウトジャパン(2454)】は同社が発行するマネー情報誌「あるじゃん」において、子どもを持つ30代の主婦を対象に、自分自身の貯蓄(家計全体の貯蓄ではない、以下「へそくり」)の状況について調査した結果を発表した。それによると73.2%もの主婦が「へそくり」をもち、その平均金額は137.9万円にも登ることが明らかになった(発表リリース)。

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今調査は3月28日から30日に、子どもを持つ30代の主婦(専業、またはパート・アルバイト)を対象にインターネットを介して行われたもので、有効回答数は824。回答母数がやや少なめなので、世間全般からは多少のぶれがあることを前提にデータをチェックする必要がある。

へそくりをしている主婦は73.2%
平均金額は137.9万円

今調査によると「へそくり」がある人は73.2%にも及び、その平均金額は137.9万円にも達している。ドラマや漫画のへそくりというと、壁掛けの絵の裏や引き出しの奥に貼られた茶封筒に入っているというビジュアルイメージが思い浮かぶものだが、どう考えても100枚以上の1万円札がそのような場所に納められているとは考えにくい。恐らくは個別の預貯金口座を持っているか、あるいは金融商品などに投資をしているのだろう。

また、そのへそくりの「旦那へのナイショ度合」だが、「ほとんど内緒」がもっとも多く38.6%。一部内緒もあわせると7割近い主婦が内緒にしているとのこと。そもそも旦那や子どもに内緒にしないと「へそくり」の意味がないのだが、それにしても100万円以上のお金を家計外帳簿(笑)として貯めているあたり、驚きを隠せない。

しかしその目的を聞くと、複雑な気分になるのも事実。「へそくり」の目的でもっとも多いのは「自分のおこづかい」で44.4%。続いて「自分の趣味・習い事」と旦那が聞いたら頭から湯気を出しそうな答えが。一方「老後の備え」「教育資金」と答えは続き、内助の功をうかがわせる結果も出ている。さらに「離婚の備え」も15.3%と1割超の回答数を得ており、旦那が聞いたら「今から一体ナニをやってるんだ」と離婚そのものが早まりそうな答えも。

現代版「へそくり」の実像は
「主婦自身の稼ぎ」がメイン

「へそくり」というと先の「家計外帳簿」の表現ではないが、家計から少しずつ「抜いて」貯めていくイメージが強い。が、調査結果によるとメインの収入源は「結婚前からの自分の貯金」がもっとも多く46.1%、それに続くのが「現在の自分の給料」だという。それなりに「自分の稼ぎだから家計に納めるのではなく自分のものにして良いでしょう!」という、財務独立性を主張できる根拠があるようだ。一方で4位には「ネットオークション」(12.9%)も入っていて、家庭で要らなくなった物品を売って「へそくり」に充てる姿も見受けられる。

リリース中コメントにもあるように、今調査結果からは「へそくり」=「旦那には内緒の、自分が貯めたお金」という実像が明らかになっている。それと共に、自分の快楽のための資金としてだけではなく、老後や離婚など、将来の不安への備えとして「へそくり」を用意するなど、「不安社会」を裏付けるデータとしても注目が集めるところだ。

男性諸氏にとってはどうせ「へそくり」をするのなら、戦国大名の山内一豊の妻千代が、一豊が名馬を買う際にへそくりをしていた黄金十両を差し出したエピソード「へそくり女房」にあるように、「出来た女房」であるための「へそくり」であると良いのだが……という都合の良いことを考えたくなるもの。「へそくり」が発覚した時に「内助の功」となるか、それとも「簿外会計だ! 修正申告を求める!」とケンカになるのかは、ひとえに常日頃の仲の良し悪しにかかっている、のかもしれない。

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