3人に1人が「携帯電話のデジカメ、300万画素は必要」

2007年09月02日 12:00

モバイルイメージ今や「着メロ・着うた」と同じように携帯電話の標準装備機能となりつつあるデジカメ機能。そのデジカメ機能について、3人に1人は「買い換えるとしたら300万画素は必要」と考えていることが明らかになった。高解像度機種の普及と共に、ユーザーニーズも日に日に高まっているようすがうかがえる(【Japan.Internet.comリリースページ】)。

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調査対象は全国の10~50代以上のインターネットユーザーで、男女比は50.5対49.5.年齢層分布は30代37.0%を筆頭に40代27.0%、20代18.0%など。期間は8月17日から19日で対象人数は1000人。機種分布を実際の機種のそれと近づけるため、調査対象の保有機種割合を【NTTドコモ(9437)】51.7%、【au(KDDI(9433))】29.1%、【ソフトバンクモバイル(9984)】16.8%、ウィルコム2.4%となるように調整した。

メーカー毎に内蔵デジカメ機能の特性やスペックは大きく異なる。そこで、メーカー別の所有者数について調べたところ、トップについたのは【シャープ(6753)】で、それを【パナソニック(6752)】が追う形となった。

現在利用している携帯電話・PHSのメーカー
現在利用している携帯電話・PHSのメーカー

複数の調査で見られる「シャープ独走」(+パナソニックが追う)という図式はここでも実証されたことになる。第三位以降は今件では【東芝(6502)】【NEC(6701)】の順であるが、例えば【2006年の携帯電話販売シェア、シャープがトップに・前年比36.0%の成長率】ではNEC、東芝、【携帯電話会社別満足度、auが初のトップに】ではシャープに続くメーカーにNECが入り、パナソニックは第三位、次いで東芝の順となっている。

調査方法や対象、期間によって第二位以降に多少の誤差が生じることはあるが、現時点で「液晶のシャープ」の独走状態だけは間違いないということであろう。

それでは具体的に、携帯電話内蔵のデジタルカメラの解像度はどの程度必要かと質問したところ、「300万画素程度」と答えた人がもっとも多く約1/3を占める結果が出た。

携帯電話内蔵のデジタルカメラの解像度はどの程度必要か
携帯電話内蔵のデジタルカメラの解像度はどの程度必要か
近い将来携帯電話の
デジカメ機能面では
300万画素以上が
過半数を占める?

民生用としてデジタルカメラが発売された当初(1995年にカシオからQV-10が発売され、ブームに火がついてから数年)は10万~30万画素が当たり前で、300万画素といえば速報が求められる現場(例えばF1レース)で使われる業務用カメラでないと得られない機能だった。それが今や携帯電話の付随機能レベルで求められ、それが比較的安価で容易に手に入る時代となったのだから、技術の進歩とは恐ろしいものだ。

「300万画素」「400万画素以上」をあわせると50.3%と過半数の人が「300万画素以上」の高解像度デジカメ機能を携帯電話に求めていることになる。よほど高価であるとか他の機能が制限されない限り、携帯電話の買い替えをする時にはこのニーズにそった本体を購入することだろう。つまり遠からず「利用されている携帯電話のデジカメ機能において、300万画素以上の高解像度を持つ機種のシェアは過半数を超す」と推定される。

多数の「にわかカメラマン」は
複雑な機能は必要としない。
携帯電話のデジカメ機能で満足。
→デジタルカメラそのものの
ニーズ減少、専門機種化への拍車。

300万画素といえば先の「昔の業務用カメラ」の件もあるが、現在における一般向けデジカメの標準機能に匹敵する。従って「デジタルカメラ単体」と「デジカメ機能付携帯電話のデジカメ部分」の性能が、少なくとも画素面ではほぼ均衡してしまっているため、デジカメの魅力が急速に衰えていることが推定される。

最近の一般向けデジカメが「色々な機能をつけた超高性能化」に走るような傾向が見られたり、一部のメーカーが事業から撤退しているのも、ひとえにデジカメ機能付携帯電話の普及によるものだろう。

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