携帯電話会社別満足度、auが初のトップに

2007年08月03日 06:30

モバイルイメージ【日経BPコンサルティング】が8月2日に発表した「携帯電話”個人利用”実態調査2007」の概要によると、各キャリア(携帯電話の通信サービスを提供しているメーカー)毎の満足度において、au(KDDI)がトップについたことが明らかになった。キャリア別満足度の計測を開始した2002年度以降で、はじめてのトップとなる(【発表リリースページ】)。

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今調査は6月13日から15日の間に携帯電話やPHSユーザーに対してウェブアンケート方式で行なわれ回答数は1100。それぞれのキャリアに対して「総合評価」「通話品質」「圏外の少なさ(どこでもつながる)」「本体価格」「基本料金・通話料金」「パケット代」の6項目について聞き取りを行い、「非常に満足」を100、「まあ満足」を50、「どちらともいえない」を0、「やや不満」を-50、「不満」を-100と設定。その上で荷重平均値を算出してレーダーチャート化している。なおTU-KA利用者は5名で計算上の誤差か大きいので除外してあるとのこと。

主要4キャリアの評価レーダーチャート
主要4キャリアの評価レーダーチャート

【NTTドコモ(9437)】……総合評価17.9
【au(KDDI(9433))】……総合評価34.9
【ソフトバンクモバイル(9984)】……総合評価13.4
ウィルコム……総合評価24.0


各キャリアごとの個性がよく出ていて非常に興味深いチャートといえる。特にauは今回2002年度のキャリア別満足度調査開始以来はじめてのトップにたったということだが、「圏外の少なさ」の評価が他キャリアと比べて極めて高い(39.0……大部分の人が「まあ満足」の域に近い)のが最大の高評価要因と見られている。なおこの項目ではauは2002年以降毎年各キャリア別で第一位を維持しているという。

また、携帯電話の本体を販売しているメーカー(キャリアではなく実際の販売元)のシェアにも変化が見られている。図版はリリースを参照してほしいが、上記の「auが満足度トップ」という現状に合わせてなのか、auを主な提供元とする【京セラ(6971)】【カシオ(6952)】などがシェアを伸ばしている。一方、携帯電話部門で不調が伝えられている【NEC(6701)】【松下(パナソニック)(6752)】はシェアを落としているのがわかる。

さらに高解像度が今まで以上に求められている現状を反映してか、液晶部門で他メーカーから群を抜いて得意としている【シャープ(6753)】が、シェアにおいても急速に拡大傾向を見せ、2007年6月においては20.5%を確保しトップについている。今後さらにこの傾向が強まることを考えると、シャープの携帯電話における躍進の度合はますます強まることだろう。

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