又聞き・噂・二次情報を排除した体験談重視の検索サイト「SHOOTI(シューティ)」スタート

2007年07月05日 19:35

SHOOTI(シューティ)イメージ【リクルート(8844)】や[電通(4324)]などが出資する【ブログウォッチャー】は7月2日、体験談・口コミ情報に絞った検索を行う【体験検索サービス『SHOOTI(シューティ)』を7月3日からスタートすると発表した。現在運営中。ブログウォッチャーにも出資している奥村学・東京工業大学准教授の研究する自然言語処理技術が活用されている(【発表リリース】)。

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奥村准教授の技術は現在「ブログの収集と収集したデータを用いたテキストマイニングを行うツール」として【blogWatcher3】の名で公開・運用されている。「SHOOTI(シューティ)」ではこの技術を活かし、ユーザーから発信された情報・コンテンツ(UGC)を寄り集め、さらに「また聞き」「うわさ」「フィクション・作り話」を除外し、「生の体験談」のみを抽出、検索対象としている。

製作運営サイドでは「リアルで生の情報」を収集することで、ネット全体の世論を尊重と共に、それらの個々の意見にも焦点をあて、多種多様な考え方を見出し、利用していくという。具体的にはリクルート側のノウハウを活かして厳選ブログ集や体験談ブログ集を作り提供し、利用者に価値観の発見をうながすとのこと。


SHOOTI(シューティ)。ブログ検索だけに留まらず、そのデータを活かしたさまざまなコンテンツを提供している。体験談こと「生の声」を精製抽出しているため、リアルさも高い。

さらにネット世論を体験や評判の観点から眺め見て、テーマごとにランキング化し、クイズ形式で表現。コンテンツの面白みに付加価値をつけていく。今後は消費者の注目や興味を喚起させたり、商品に関して注目・興味を持って欲しい企業のニーズに応えるべく商品開発や広告展開も行っていくとのこと。

要は

「ブログは書き手の生の声が山盛りで非常に消費者サイドの意見を聞きやすい媒体。だがまた聞きやうわさ、フィクションなど生の声には違いないがジャンク的情報も多い。そこで奥村准教授の技術を使ってそのようなノイズをできるだけ取り払い、精度の高い消費者の声を集め、検索対象にしたり、データとして集計して傾向を見ていこう」


という趣旨のサイトだと思えば良い。奥村准教授の技術による精錬精度が高ければ、ブログの特性と弱点をうまく見極め、活用することができる。「SHOOTI(シューティ)」が非常に面白く、役立つ、そして様々な可能性を秘めたサイトになることは間違いない。

ブログの情報を集約して世間のトレンドを見極めようという試みはあちこちで行われていて、例えば【ヤフー、ブログ検索に「評判情報検索」「まとめ検索」など新機能を追加】【ニュースやブログの話題をキーワードでチェック・ヤフー(4689)が「Yahoo!トレンドワード」スタート】【gooのブログ検索機能が大幅強化・詳細分析機能を搭載】などを当サイトでもすでに報じている。

ブログという新しいメディアがインターネット上に登場し、珠玉混合の情報を毎日大量に展開していく。それらの中からいかに精度の高い、役立つ情報を自動的に収集して統計化するか。それぞれのサイトや企業が日夜頭を抱えながら考え、そして提案している。果たして「SHOOTI(シューティ)」がそれらのサイトサービスの中からぬきんでた存在となるのかどうか。胸ときめかせながら、今しばらく様子を見たいところだ。


(最終更新:2013/08/20)

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