ニュースやブログの話題をキーワードでチェック・ヤフー(4689)が「Yahoo!トレンドワード」スタート

2007年02月15日 08:00

インターネットイメージポータルサイトの[ヤフー(4689)]は2月14日、ブログやニュースの記事に含まれ出現頻度が高い単語を抽出し、その度合をランキング化する【Yahoo! トレンドワード】のベータ版を公開した。無料で利用できる。

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「Yahoo! トレンドワード」ではブログ、ニュースに掲載された文章から、出現頻度の高いワードをピックアップしていく。同時に24時間以内で多く語られたトレンドワードを、50位まで表示する。このシステムには【kizasi.jp】社が使っている「時系列共起パターン解析エンジン(Kizasi Search Engine)」(【参考ページ】)が用いられている。このエンジンは関連性解析・準実時間のインデクシング・概念辞書(オントロジー)の内蔵などの特徴を持ち、ブログで語られている膨大なコトバを収集、分析していく。

ランキングの更新とデータの取得は5分単位で行われ、関連単語が最新データを反映した形で表示される。さらに指定単語の出現頻度を24時間・1か月・1年単位の時系列でグラフ化し、関連するブログやニュース記事のリンク付き見出しをチェックすることも可能。

トップページの様子。任天堂のWiiでサービスが開始した投票チャンネルで話題が持ちきりらしい。
トップページの様子。任天堂のWiiでサービスが開始した投票チャンネルで話題が持ちきりらしい。
先日当方がDVD購入の際に「貴重な体験」をした『涼宮ハルヒ』で検索。テレビ放送の開始直後から急増し、いまだに高いレベルで話題性を保っていることが分かる。
先日当方がDVD購入の際に「貴重な体験」をした『涼宮ハルヒ』で検索。テレビ放送の開始直後から急増し、いまだに高いレベルで話題性を保っていることが分かる。

ブログやニュースはネット上での、しいては世間一般の流行や情勢を如実に表すひとつの「指標」として役立つものであるが、それこそ「山のように、津波のように」増えている情報を一つ一つチェックしていくのは人間の手では不可能。このような「トレンド」を統計・グラフ化し、まとまった形で表すことにより、さまざまな調査に活用し、推測材料に用いることができる。主な使い方としては「特定キーワードの流行度合を調べる」「現在流行っている、話題となっている商品やテーマをチェックする」ことに使えるだろう。

また、上記の具体例以外にも、使い方次第では情報を単なる「一山百円」的なものから、「中身を振り分けた宝物の集まり」に変えることが可能。要は発想次第ということになる。「Yahoo! トレンドワード」はその発想を存分に活用できるかもしれない、素晴らしいサービスといえるだろう。

似たようなサービスとしては【ニフティの瞬!ワード】がある。こちらは1時間単位での更新だが、トラックバック機能を導入することでCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)的な要素も付加されている。他にも下記関連記事にあるように、類似サービスは各社が模索を続けながら提供している。どのサービスも一長一短であり、今後切磋琢磨を繰り返しながら機能充実が図られていくことだろう。

むしろこれらをどのように活用するか、利用者側にボールが投げられている時期が来ているのかもしれない。


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