一番大切にしたいものは「家族」「健康」の順、サラリーマンの価値観とは

2007年06月11日 06:30

家族イメージ先に【サラリーマンのおこづかいは月4万8800円・前年度比+3300円】でもお伝えした、GE Moneyが6月7日に発表した【サラリーマンのお小遣い調査結果】によると、現在のサラリーマンの価値観として「人生でもっとも大切にしたいもの」としては「家族」という結果が出た。また「お金」は「家族」や「健康」に次ぐが大切にしたいものの一つという「トップではないが欠かせない」という傾向が強いことも明らかになった。

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この調査は1979年以降ほぼ毎年GE Moneyが男性サラリーマンを対象に実施している、定点観測的調査。高度経済成長期が終わった直後からバブル経済期、バブル崩壊期、ITバブル期とその崩壊期、「失われた10年期」などをほぼ網羅している。今回の「一番大切にしたいものは~」のデータは最新の2007年に行われたもの。

この調査では「人生で大切にしたいもの」を順に三つまで挙げてほしいという質問を行った。それによると第一位は「家族」となり、「一番大切にしたい」と答えた人が43.2%と半数近くに登っている。

人生で大切にしたいものを順序立てて三つまで。
人生で大切にしたいものを順序立てて三つまで。

第二位には「健康」が入っているが「一番大切にしたい」と答えたのは20.0%で、「二番目に大切にしたい」がそれを上回る28.8%となっている。さらに第三位に入っている「お金」では、「三番目に大切にしたい」の割合がもっとも多いことから、多くの人が「家族が一番大切、そして健康。これらを補完し維持するために、お金も必要だよな」と考えていることが分かる。

また、子どもがいるサラリーマンの方が「家庭」「健康」を大切にしたいという思いが強いことも明らかになっており(それぞれ子どもがいる場合は80.9%、70.3%。いない場合は45.1%、52.7%)、「守るものが出来ると、守るべき対象とそのために必要な自分自身の健康」を大事にしたいという想いが強くなることが分かる。

大切なのは
「家族」と「健康」。
そしてそれらを支える
「お金」。

数表上のデータは記載されていないものの、元レポートでは「関西圏では三位までに『お金』を選んだ人が64.7%と全体平均に比べて高かった」と記載されている。先の【料理に対するせっかち感は大阪人が上、その理由は……!?】ではないが、東京圏と大阪圏の地域性による価値観の違いがまた一つ明らかになったのかもしれない。

年齢層別では40代(73.6%)・50代(81.6%)が「一番大切にしたいもの」として「健康」を挙げ、一方で20代では「友達」(40.8%)が多かった。「若年層時は友達付き合いが大切と思い、年を経るにつれて自分自身の健康が気がかりになる」といった切実な思いが見て取れる。

「家族」「健康」「お金」が「サラリーマンが大切にしたいもの」のトップ3に入ったわけだが、以後「時間」「友達」「愛情」と続き、高度成長期には必要不可欠とされていたであろう、そして「サラリーマン」が「サラリーマン」たるために必要なモチベーション維持には欠かせないはずの「出世・地位」がわずか3%に過ぎない。【サラリーマンのおこづかいは月4万8800円・前年度比+3300円】でも、小遣いが増えているのに昼飯の食事代や同僚らとの飲み代が減っていることがデータとして出ていることなどもあわせ、会社の上での結びつきが以前と比べると弱くなり、家族・個人主義が強くなっているのかもしれない。

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