サラリーマンのおこづかいは月4万8800円・前年度比+3300円

2007年06月10日 12:00

時節イメージGE Moneyが6月7日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、男性サラリーマンの平均小遣い額は4万8800円で、昨年に比べて3300円額が増えていることが明らかになった。直近では2004年に3万8300円で底を打った形となり、以降毎年少しずつではあるが増加している。ただしバブル絶頂期の1990年につけた最高値7万6000円と比べればまだ6割程度に過ぎず、当時を懐かしむ人も多いものと推測される(【発表ページ】)。

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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。

平均の小遣い額は4万8800円だが年齢層別で額に大きな違いが見受けられる。もっとも高いのは20代の5万6100円。意外にもっとも少ないのは40代の4万2100円で、1万円以上の差が開いている。

また、昨年の額と比べると30代だけが唯一減少している。この現象についてGE側では「住宅ローンの金利や地価の上昇傾向を背景に団塊ジュニア世代(30代前半)が昨年あたりから積極的にマンションを駆け込み購入している動きが見られるとのことで、住宅ローンを抱える30代の苦しい懐事情がうかがえます」と分析している。つまり、「金利が上がるので駆け込み的に住宅を購入。その分家計が厳しくなり、小遣いにも影響が及んでいる」という。

昼食代は
591円(前年比-60円)。
飲み代は
4380円(前年比-700円)。

小遣いの使い道として欠かせないものは「昼食代」がもっとも多く55.6%。ついで「趣味の費用」(35.8%)「飲み代」(29.6%)「嗜好品代」(27.6%)「雑誌・書籍代」(25.8%)と続いている。ただし一番の使い道である「昼食代」の平均額は591円と、昨年より60円少なくなったという。また「飲み代」も(月あたりの平均回数は3.9回と昨年の3.8回からぼ変わらないものの)1回あたりの金額が4380円で、昨年の5080円から700円減少している。特に30代に限って見ると前年比で1630円もダウンしており、上記の小遣い減少の理由として挙げられている「住宅ローンによる家計圧迫」のしわ寄せが飲み代にも影響していることがわかる。

昨年と今年の、昼食や外食(飲み)動向。小遣いは増えているものの「昼食代」「飲み代」といった食事代は全般的に減っていることが分かる。
昨年と今年の、昼食や外食(飲み)動向。小遣いは増えているものの「昼食代」「飲み代」といった食事代は全般的に減っていることが分かる。

「お昼ご飯は500円玉一枚でお弁当、プラス120円のジュース」という、よくありがちなパターンが昨年の平均昼食代なら可能だったが、今年の場合は50代のサラリーマン以外はそのパターンが使えない計算になる。

統計データには詳細が記載されていないので推測でしかないが、「小遣いが増えているのに昼食・飲み代が減っている」=「他の項目への出費が増えている」ことについて、20代は携帯電話代、40代は嗜好品代(この2点はレポートで言及済み)、そして全般的に投資・貯金への割り当てが増えているものと思われる。食事や「飲みニケーション」などへの費用を減らしても、自分の好きな事柄へお金を回したいと考えている人が増加しているのだろう。

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