男はパン、女はお菓子~コンビニで最も買うもの調査結果

2007年03月24日 11:00

コンビニイメージネットリサーチ会社の【インフォプラント】は3月23日、コンビニエンスストアに関する調査結果を発表した(【発表リリース】)。それによると、コンビニを週に2、3日以上利用する人は6割以上を占め、男性はパンやサンドイッチ、女性はお菓子をもっともよく購入することが明らかになった。また、それら商品の購入の際にも、意外な傾向があることが判明した。

スポンサードリンク

今回の調査は携帯電話のiモードメニュー内「とくするメニュー」で行われたもので、調査期間は2007年2月27日から3月6日。有効回答は5305人分。

「コンビニ利用頻度は週2、3日以上がもっとも多く63.9%」「一回の購入金額は500円未満か1000円未満がもっとも多い」など興味深いデータがいくつも出ているが、今回は2つの点にポイントを絞って紹介・分析してみることにしよう。

●男はパン・サンドイッチ、女はお菓子

よく購入する商品についてだが、性別で大きな違いが生じている。

コンビニで購入することが多いものデータ
コンビニで購入することが多いものデータ

男性では「パン・サンドイッチ」がもっとも多く64.9%。ついで「雑誌・新聞・書籍」が60.9%、「ノンアルコール飲料」「おにぎり」「弁当・惣菜」と続く。一方女性では「お菓子」がもっとも多く72.1%、「パン・サンドイッチ」の66.4%、「おにぎり」「ノンアルコール飲料」「デザート・アイス」という順になった。

男性も女性も主食というより間食、ちょっとした軽食をコンビニに求めている傾向が強いことが分かるが、その一方で男性は「あくまでも食事」を、女性は「お菓子などのスイーツ」をコンビニで欲しているなど、食に関する感性が微妙に異なるのが分かる。

特に「お菓子」と回答した19歳以下の女性は92.3%と他の項目に比べて突出しており、流行の最先端を行くお菓子事情を知る「トレンドショップ」として、彼女らがコンビニを利用しているようすが推測できよう。

●新聞や雑誌は「これ」と決めて、お菓子はウィンドウショッピングで

コンビニはお菓子事情の
トレンドショップ
ウィンドウショッピングで
色々楽しく品定め

もう一つ注目すべきポイントは、「商品の銘柄を決めて買いにいくか、決めずに買いに行くか」という問いへの回答。「あらかじめ決めていく」は全体では「雑誌・新聞・書籍」が40.4%ともっとも多く、次いで「ノンアルコール飲料」「お菓子」「デザート・アイス」と続く。

一方で「決めずに買いに行く」は「お菓子」がもっとも多く53.8%、ついで「デザート・アイス」が45.0%、「ノンアルコール飲料」「カップめん・インスタント食品」が続いている。

これらのことから、

「週刊誌や新聞など、特定の商品で無いと買い手のニーズを満たしにくいものはあらかじめ『これを買いに行こう』という動機のもとにコンビニに行く」

「お菓子やデザートなど、その場で選ぶこと自体も楽しめるもので、どれを選んでもさほど『お腹を満たす』というニーズにかなうものは、ウィンドウショッピングがてらにコンビニに行く(立ち寄る)」


という傾向が推測できる。思い返してみれば、日経新聞を単発で買うのは(駅の売店以外は)大抵がコンビニということになるし、日経新聞を買いに行ったのに朝日新聞を買うという消費行動はほとんど考えられない。

また、「このメーカーのこのお菓子が欲しいからコンビニに行く!」と決めて足を運ぶという行動パターンも考えにくい。何かのついでに、あるいはちょっと気が向いたので立ち寄って、ずらりと並んだお菓子やスイーツを眺めながら、気に入ったものを手に取ることが多いはず。

コンビニでお菓子やスイーツのコーナーが充実していて、常に新しい商品が入れ替わり立ち代り並べられている理由が、今回のデータからも何となく理解できよう。


■関連記事:
【父親の昼飯平均予算は607.6円、ラーメンや丼モノが好きで愛妻弁当派は1/4】
【子ども一時預かりや相談受付開始・ローソンが子育て応援店舗で新サービスを提供】


(最終更新:2013/08/22)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ