風が吹けばおけ屋が……ではなくて・日本エネルギー投資、風の量で金利が変わる融資を開発

2007年03月21日 12:30

風力発電イメージ【日経新聞】が伝えるところによると、投資会社の日本エネルギー投資では、風力発電のベンチャー企業に対し、風の状況に応じて金利が変動する融資を実施する。風力発電会社では発電設備周辺の風の状況で業績そのものが左右されるため、その風に応じた金利を設定・変更するとのこと。融資を受けたベンチャー側は収入に応じた返済が可能になるという。

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日本エネルギー投資では第一号案件として、北海道根室市にある【クリーンエナジーファクトリー】に対し、10億円ほどの融資を実施。同社ではこの資金を設備の新設資金の一部に充当するという。

要は

・周辺で風が強く、長く吹く→風力発電が好調→電力大量生産→金利が高くても払える
・周辺の風が弱い、あまり吹かない→風力発電が不調→電力生産量少ない→金利を低くして支払い可能とする


という感じだ。風が吹けばおけ屋が儲かる、ではなくて風力発電会社が儲かるので、金利が高くても払えるよネ、という理屈。

この「日本エネルギー投資」という投資会社について調べてみたのだが、そもそも公式のウェブサイト自体が見つからず、今融資に関する詳細資料もウェブ上では確認できなかった。国の投資政策を推し進める【日本政策投資銀行】とみずほ証券、【インダストリアル・ディジョンズ】らを株主とするエネルギー分野に投資するファンド会社で、2006年3月3日に設立された(【関連資料】)。また、インダストリアル・ディジョンズもみずほと係わり合いの深い会社なので、事実上国とみずほによる共同ファンドのようなものといえるだろう。

またこれまでの動きとしては[電気新聞]にあるように、昨年8月に製紙中堅の【大興製紙】の経営権取得にも乗り出している。この会社は製紙事業以外に発電事業やバイオマス発電、再生可能エネルギー利用量RPSの販売も行うなど、エネルギー関係にも深い係わり合いがある。

ちなみにこのTOBは友好的TOBとなり経営権取得に成功。共に参加したポラリス・プリンシパル・ファイナンスと合同で収益力強化と発電事業・リサイクル事業の更なる発展を目指しているとのこと。

風の具合で金利が変わるなど、非常にユニークな融資ではあるが、融資を受ける側にしてみれば事業の実情にマッチした、実にありがたい話だろう。クリーンエネルギーをはじめるベンチャーは増えているので、今後例えば「晴れの日が多ければ金利が上がる太陽電池発電事業への融資」とか、「野菜の平均価格が上がれば金利も上がる農業ベンチャーへの融資」という仕組みも登場するかもしれない。まるで先物取引のようですらある(笑)。


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