三菱重工業(7011)、アメリカで風力発電設備を大量受注

2006年06月09日 12:30

MWT-1000Aイメージ【三菱重工業(7011)】は6月8日、オーストラリアの大手発電開発会社【バブコック&ブラウン(Babcock and Brown)】のアメリカ現地法人から、アメリカの風力発電所建設や拡張事業向けに大型の風力発電設備443基・総出力44万3000キロワットを一括受注したと発表した(【発表リリース】)。受注額は想定300億円程度。

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受注したのはこのクラスでは発電効率を世界最高レベルに高めた出力1000キロワット級のMWT-1000A型風車で三菱重工の風力発電ユニットとしてはベストセラーになっている。ブレードの構造や形状に工夫を施すことにより、低風速でも高効率な発電を実現し、年平均風速毎秒6mの場所において、従来機(MWT-1000)に比べ発電効率を約20%向上(年間総発電量約38万キロワット/時、約80世帯相当)させでいる。

三菱重工業にとって、今回ほどの大量受注は前例がない。これにより、当社風力発電設備の累計受注台数は2626基(同184万3170キロワット)となる。

アメリカでは風力発電事業者が税制面で優遇されていることもあり、大型の風力発電所の建設・拡張が相次いでいる。今回の三菱重工業の受注も、これまでの実績が認められたからだとしており、今後の展開にも期待が持てる。

日本でもアメリカ同様に税制面での優遇措置をさらに推し進めれば、今回三菱重工業が受注した風力発電設備や太陽光発電設備のようなクリーンエネルギー発電機器がいっそう広まることだろう。現在は政策上原子力発電に重きがおかれているが、こういう点でもアメリカを見習ってほしいものだ。


(最終更新:2013/09/18)

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