投稿情報サイトオープンとCD試聴・『セカンドライフ』の包括的な利用相次ぐ

2007年03月06日 12:30

『Second Life(セカンドライフ)』イメージ日本語版スタートを間近にひかえて続々企業が色々な形で参入を表明している、多人数同時参加型ネットワークコミュニケーションビジネスゲーム【Second Life(セカンドライフ)】。ゲーム内でCDの試聴サービスを行うメ企業や投稿式情報サイトも登場し、状況はまさに前夜祭状態といえる。

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東芝EMIがCD試聴サービス

【日経新聞】によると【東芝EMI】は3月10日から『セカンドライフ』内に設けた自社事務所において、所属アーティストの音楽ビデオを視聴したり、CDのお試し聞きが出来るようにする。日本語版のスタートで日本人の利用者が増えるという見込みから、先行してサービスを実施する。

まず10日からは2日間限定で50人にアーティスト、吉井和哉氏が4月に発売するDVDに収録するライブ映像から1曲をストリーミングで配信。3月中旬からは常時約20組のアーティストの新譜などを、1曲あたり45秒程度試聴できるようにするとのこと。

今件については東芝EMIからリリースが出されておらず参照記事以上の情報が入手できなかった。が、すでに【ロイター通信がネットゲーム「Second Life」内に支局を設立】などにもあるようにロイター通信が自社の報道コンテンツを『セカンドライフ』内事務所で配信するなど、『セカンドライフ』にはマルチメディア情報を配信するさまざまな仕組みが用意されており、今回の東芝EMIのような展開も比較的簡単。元々ビデオも音楽もデジタルデータ化できるのだから、デジタルデータで作られたゲーム内で配信することには何の問題もなく、むしろ合理的ですらある。

ガイドブック的情報投稿サイト「SLguide.jp」

『セカンドライフ』ではURLのように座標を指定することでウェブ上から直接指定された場所にジャンプ(ワープ、瞬間移動)ができる便利な仕組みが用意されている。この仕組みを利用した、情報投稿サイト【SLguide.jp】【ウェブインパクト】によって開設された。

この「SLguide.jp」ではカテゴリー別に『セカンドライフ』内のさまざまな地域情報を説明文章と座標データで掲載。気に入った場所の座標リンクをクリックすれば、直接その場所へ『セカンドライフ』内で移動可能。また、各情報は【newsing】のようなDigg形式の投稿サイトスタイルを採用しており(管理側審査を通過したもののみ表示される)、掲載されるとゲーム内通貨リンデンダラーが投稿料として支払われる仕組みとなっている(現在は20リンデンダラー)。

「SLguide.jp」
「SLguide.jp」。カテゴリー別に『セカンドライフ』の名所をチェックできる

現在はかつてのヤフーのようにディレクトリィ型検索エンジンのスタイルをとっているが、今後は検索中心のスタイルに変更し、イベントやアクセスランキング、ユーザー評価など、Digg形式・検索サイトなどの情報統括サイトとしての様式を整えていくとのこと。

『成恵の世界』内「人がまるで蜃気楼」イメージ【「セカンドライフ」のすべてが大盛況ではない・ゴーストタウン化した商店街と「知ってもらうこと」の大切さ】でも解説したように「瞬間移動」が可能な『セカンドライフ』では、「近くにあるからついでに寄る」という行動衝動が生じにくく、街が構成されても(何かそこに集まる理由……たとえばイベントがない限り)人だかりが出来ることは少ない。これは(マイナーな漫画ではあるが)『成恵の世界』の最新巻での描写(瞬間移動技術が普及している世界では、街中の人たちは一か所に留まることをしないのでその様子を見て「人がまるで蜃気楼だ」と表現している)や、テレビのチャンネルをひんぱんに切り替えるようなものに似ている。

いわば特定の用事以外は「つまみ食い」程度で済ませたくなる、またそれが可能な『セカンドライフ』では、場所情報を検索で一覧化でき、その結果から瞬時にその場所に「実際に行ける」という「SLguide.jp」の仕組みは非常に有効に使えるに違いない。データがしっかりしたものになれば、まさに「『セカンドライフ』のポータルサイト」となる可能性すら秘めている。


自由度が高くさまざまな「道具」が用意されている『セカンドライフ』では、その組み合わせで多種多彩な「提案」を試みることができる。アイディア次第では利用者に多大な恩恵をもたらし、運営側も十分ビジネスして成立させることができる「仕組み」を作り出すことが可能になるだろう。

日本国内での本格的な試行錯誤はこれからだ。


(最終更新:2013/09/12)

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