今日から出来るがん予防法8か条+α

2007年03月15日 06:30

医療イメージ【大腸がん検診受診者の死亡率7割低下】【俳優の鈴木ヒロミツさんが肝細胞がんで亡くなる】など、相次いで「がん」に関する報道が舞い込んでいる。また先日【がん保険に入りました】や、ここ数日当方(不破)の研修にも浅からぬ関連があり、気になっていた「がん」について。今回はこれをよい機会ととらえ、「どうすれば防げるのか」というまとめを探し、ここにピックアップしてみることにした。

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がんはDNAのトラブルから引き起こされるものだが、そのきっかけとなるものはさまざま。たばこ、食事、性行為、環境汚染、感染、職業環境、放射線、工業製品、食品添加物、アルコールなどなど、身体に良くないと言われているあらゆるものがその原因となりえる。ただ、がんのメカニズムそのものがまだよく分かっていないため、完全な予防策はない。そして誰にでも発生する可能性はある。

日本人の死亡原因で、40代以降は1位、30代でも2位、20代でも3位は「がん」によるもの。確率論的にイメージすると、がんの発生は多数のサイコロを一度に振って、それらすべてが「1」の目が出たとき、と思えばいいだろう。それを毎日毎日振って、発生チェックをしていく。確率はゼロに近いがゼロではない。そして年を経ることに全体としての可能性は増えてくる。年齢を経るにつれて振るサイコロの数そのものが減らされ、一回振るごとの確率が上げられることもあるだろう。

がんの研究では日本の最先端をいく【国立がんセンター】には一般向けにさまざまなコンテンツが提供されているが、そこから【科学的根拠に基づくがん予防】のうち、「現状において日本人に推奨できるがん予防法」8項目(大きく分ければ6つ)をピックアップしてみる。

たばこは吸わない。他人のたばこの煙を可能な限り避ける。
たばこは特に肺がんの可能性を高める。男性におけるがんの発症率のうち、最も高いのは肺がんのリスク。男性は特に、喫煙について考え直した方が良い。また他人のたばこの煙にも要注意。自分が吸っていなくとも環境で……ということもある。

適度な飲酒。具体的には、1日あたりエタノール量に換算して約23g以内。飲まない人・飲めない人は無理に飲まない。
「酒は百薬の長」という言葉にもあるように、適切な量のお酒はプラスとなりうる。ただ、普段飲まない人や飲めない人まで飲む必要は無い。

食事は偏らずバランスよく。
1)塩蔵食品・食塩の摂取は最小限。具体的には、食塩として1日10グラム未満、特に、塩分濃度が10%程度の高塩分食品は、週に1回以内。
 日本人は特に塩分摂取量が多いといわれている。体質的・環境的な問題にもよるが、インスタントやレトルトなど加工食品には思った以上に塩分(ナトリウム)が使用されているもの。手にした食品の塩分含有量に目を留める習慣を身につけるべきだ。
2)野菜・果物不足にならない。例えば、野菜は毎食、果物は毎日食べて、少なくとも一日400gとる。
 「過ぎたるは及ばざるがごとし」で野菜ばかり食べても問題だが、現状では野菜不足が叫ばれているので、むしろ積極的に野菜や果物を摂取するのが良いだろう。生野菜ではボリュームがありすぎるので、和え物や炒め物など、工夫して。
3)熱い飲食物、保存・加工肉の摂取は控えめに。
 この指摘には少々驚いた。保存や加工肉はともかく、熱いものは細胞に余計な刺激を与え、「情報エラー」の引き金を引きうるということだろうか。

定期的な運動の継続。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は汗をかくような運動。
 適度な運動はメタボリック症候群をはじめとした肥満への対策にもなる。デスクワークで運動する機会がない人も、通勤などを利用すべき。

成人期での体重を維持(太り過ぎない、やせ過ぎない)。具体的には、中年期男性のBMIで27を超さない、21を下まわらない。中年期女性では、25を超さない、19を下まわらない。
 最近では体脂肪計つきの体重計が気軽に手に入るようになった。体重や体脂肪を毎日計測して記録すれば、自分の健康への再認識にもつながる。強くオススメしよう。

肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は、その治療の措置をとる。がんを引き起こすウイルスへの感染を予防する。
 先の日経新聞の記事ではないが、定期的な検診が必要ということ。面倒な場合には自宅で行える簡易的な検診【郵送検診】を使う手もある。

国立がんセンターのページでのがん予防法リストは以上8項目だが、当方が他所で調べたものをとりあえず加えるとすれば、次の2点となる。

刺激の強いもの、人工添加物の摂取は過度にしない
体内の消化を活性化させたり発刊作用があるからと、辛味の強いものを積極的に食べたり、ごてごての人工添加物を口にすることはひかえた方がよい。細胞に過度なストレスを与えてエラーの原因を増やせば、それだけがんの可能性が上がると考えられてもおかしくはない。もちろんQOL(生活の質)を落としてストレスをためては身もふたもないので、あくまでも適切に。

精神的なストレスをためないよう心がける
急なストレスを受けると胃液の異常分泌で胃に穴が開くことがあるのをはじめ、メンタルな面での負荷は身体にも影響を与える。日常的にムリな負荷を与え続けると、これもまた他の要因同様にがんへの引き金となりうる。【笑いは身体を健康にするという研究結果】もあることだし、常日頃からニコニコを心がけよう。


これら8か条+2つは、さほど難しいものではなく、すぐに今日からでも実践できるもの。すべてを今すぐに完璧にこなすことは大変かもしれないが、少しずつ習慣づけることで、誰にでも可能なはずだ。さらに、がん予防だけでなく健康な身体の維持にもつながるに違いない。ぜひとも試してほしい。

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