【更新】笑う門には福来る? 笑いと健康の関係を科学的に研究する学会設立

2006年02月20日 08:30

[YOMIURI ONLINE]によると、笑いと健康の関係を科学的に研究しようと、大学教授や医師、お笑い会のトップが2月16日、「笑いと健康学会」を設立した。科学的根拠が少なく、医学的には未知の世界とも言われている「笑いと健康の関係」に、関係各界の著名人が挑むことになる。

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笑うことには副交感神経に作用し気分をリラックスさせる効果があり、健康にも良いとされているが、科学的・医学的に立証されているわけではない。帝京平成大学では2001年に「笑い学講座」を開設し、「てなもんや三度笠」「花王名人劇場」「ズームイン・朝」などを手がけたテレビ局の元プロデューサ沢田隆治教授が、人間関係に及ぼす作用などを研究。さらに科学的メカニズムを解明したいとの意志から「笑いと健康学会」を設立し、会長に就任することになった。

発起人には医学・薬学関係の研究者ばかりでなく、[吉本興業(9665)]の社長である吉野伊佐男氏や、落語協会会長の三遊亭円歌氏、桂三枝氏、内海桂子嬢、大村昆氏など、人気の落語家、漫才師、喜劇役者のほかに、精神医学や生理学などの研究者が名を連ねている。

「笑いと健康の関係」については、不眠症の患者がコメディ映画を見たあと安定剤がなくても眠れるようになったり、リウマチ患者が笑ったあと痛みが軽減したりするほか、糖尿病患者の血糖値の上昇が抑えられるといった臨床例が報告されている。しかし、「なぜ人が笑うと病状が改善されるのか」というメカニズムははっきりと解明されていない。今学会はこの謎の解明に挑むことになる。

将来的には研究データの蓄積に留まらず、笑いの作用の解明や、笑いと同じ効果を持つような医療品開発の可能性まで探りたいとしている。単なる「笑い」だけでなく、「喜怒哀楽」に代表されるようなさまざまな感情、そしてイメージトレーニングなどに代表されるようなポジティブシンキングなど、精神面と健康面の相互作用などにも研究の手を伸ばすと、面白いことができるかもしれない。

……もちろん、「ワライダケ」のようなもので無理やり笑わせるののはナシということは言うまでも無い(苦笑)。あれは単なるけいれんだから「笑い」とは別のもの。

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