SCEI、役員人事を刷新・久夛良木氏はCEO兼会長に

2006年12月01日 06:30

プレイステーション3イメージ【ソニー(6758)】のグループ会社で今やソニーの中核事業の一つになったゲーム事業を担当しているソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI、SCEJ)は11月30日、12月1日付けで大幅な役員人事刷新を行うと発表した(【発表リリース、PDF】)。久夛良木健氏はこれまでの社長から、SCEIの最高経営責任者(CEO)に留まりつつ、会長にその立場をスライドすることになった。また、社長にはアメリカのプレイステーションビジネスの総責任者だった平井一夫氏が就任することになった。

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今回発表された役員人事は次の通り。※マークが12月1日付けで刷新された人。

代表取締役 会長 兼 グループCEO 久夛良木健※
代表取締役 副会長 佐藤 明※
代表取締役 社長 兼 グループCOO 平井一夫※
代表取締役 副社長 兼 グループCFO 加藤 優
取締役 副社長(President & CEO, SCEE) デビッド・リーブス※
(非常勤)取締役 ハワード・ストリンガー
(非常勤)取締役 中鉢良治
(非常勤)取締役 眞鍋研司
(非常勤)取締役 丸山茂雄


久夛良木氏は「SCEIの最高経営責任者としてグループ全体の経営を統括すると共に、プレイステーションビジネスの更なる発展を強力に推進する」ことになり、社長の平井氏は「グループの他の役員や各地域の子会社の経営陣と密接に提携をしながら、グループ経営にこれまでの豊富な経験とリーダーシップを活かし、プレイステーション3も含めた更なるプレイステーションビジネスの拡大にまい進する」ことになる。

今回の人事の裏には、日米でプレイステーション3が発売され、ライバルのWiiがまもなく発売されることもあり、「たずなを引き締め、グループ会社一丸となってプレイステーションビジネスを推し進めていこう」という意図があるのは間違いない。また副会長にゲームソフト制作とクリエイターの掘り出しに長けた佐藤明氏が就任していることから、現在不足しているといわれる優良ソフトのラインアップの充実に、今後SCEIがさらなり注力を行うものと思われる。

SCEIはもちろんソニーにとっても、「Z旗を揚げた」ことになる今回の人事。吉と出るかどうかは、半年、一年後にはある程度明らかになることだろう。


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(最終更新:2013/08/24)

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