「脳トレ」の川島教授、「科学技術に対する夢を与えてくれた研究者」に

2006年12月28日 08:15

【文部科学省科学技術政策研究所】は12月26日、科学技術に顕著な貢献を果たした研究者(いわく「ナイスステップな研究者」)の選定を行い、その結果を発表した(【科学技術への顕著な貢献 in 2006(ナイス ステップな研究者)】)。それによると「成果普及・理解増進・男女共同参画部門」において、『脳トレ』で有名な川島隆太・東北大学加齢医学研究所教授が選ばれたことが明らかになった。

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今制度は科学技術政策研究所が2005年に創設したもので、2000人にもおよぶさまざまな分野の研究者からの意見を参考に「科学技術に関する顕著な業績を上げた方々の中から、特に科学技術政策上注目すべき業績を上げた」「国民の科学技術に対する夢を与えてくれた」人たちという基準を元に選定される。

今回発表された2006年度における10組には、先に話題となった小惑星探査機「はやぶさ」の研究チームや、次々に超新星を発見する「超新星の狩人」ことアマチュア天文家板垣公一氏らの名前も見つけることができる。川島隆太・東北大学加齢医学研究所教授については「成果普及・理解増進・男女共同参画部門」で「脳研究への関心を喚起」という説明と共に紹介されている。

指摘されるまでもなく、川島教授は『脳トレ』シリーズで「楽しく遊んで脳を鍛える」ことの面白さを日本だけでなく世界中に知らしめ、「知的エンタメ」ジャンルを活性化するきっかけを作った、今ではこの分野の第一人者ともいえる人物。携帯ゲーム機のDS(Lite)を単なるゲーム機以上の「総合エンタメモバイルツール」として引き上げた立役者ともいえる。

今後「川島教授に続け」とばかりに、「楽しく学ぶ学術分野」のそれぞれの技術分野における第一人者が登場して、多くの楽しいソフトで「提案」してくれることを楽しみに待ち望みたいところだ。

なお選定された研究者の業績や研究内容は東京・上野の【国立科学博物館】など全国各地で展示される予定とのこと。

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(最終更新:2013/08/23)

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