ワンセグケータイの購入予定は約3割との調査結果

2006年10月05日 12:30

モバイルイメージ【Japan.Internet.com】によると、携帯電話におけるワンセグ放送(携帯電話向けなど向けの地上デジタル放送)や動画コンテンツの利用状況・利用意向に関する調査によって、「次にワンセグ機能を搭載した携帯電話を購入したい」とする回答が3割近くに登ったことが明らかになった。

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これは全国の20代から60代の男女330人を調査対象としたもの。調査件数がやや少ないのが気になるが、それによると「自分のモバイル機器で動画を見ることがあるか」との問いには「よくある」が6.7%、「たまにある」が17.3%「みたことがある」が16.1%となり、合わせて40%がモバイル機器で動画を見た経験があるという結果が出た。逆に考えれば6割が「動画を見たことがない」ということになり、一般のテレビなどと比べると「モバイルで動画」は普及の過渡時期にあることが分かる。また「手持ちのモバイル機器に動画視聴機能があるのに見たことがない」とする回答が30.9%にあるあたり、「興味・感心がうすい」ことがうかがえる。

モバイル動画の閲覧ニーズは「自分で撮影したもの」がもっとも多く57.6%、「携帯電話向け動画コンテンツ」はそれについで46.2%だった。パソコンから変換したという16.7%よりは多いものの、第三者から放送の形で供給された動画コンテンツの「引き」がまだ弱いことが分かる。

「次にどんな機器を購入したいか」の問いでは、「ワンセグケータイ」がもっとも多く29.7%を占め、他のハードを圧倒した。しかしその一方、「購入の予定はない」と回答する人が57.9%と過半数を占めているのがむしろ気になる。

今回明らかになったデータからは、「ワンセグへの興味はそれなりにあるものの、強烈な、というほどではない」「買い替えをしてでも見たい、と思わせる魅力はまだワンセグにはない」ということが推測される。モバイル端末上でデジタル放送が見られるというメリット・特徴を活かしたコンテンツやサービスの提供が「提案」の形で行われないと、現在のように「単にテレビ放送の垂れ流し」だけではワンセグのさらなる普及は難しいかもしれない。業界内の企画立案者と技術開発者の腕の見せ所というところだろう。


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