永谷園(2899)やハウス食品(2810)、チルド食品事業に本格進出へ

2006年06月17日 07:30

冷凍食品イメージ【NIKKEI NeT】によると【永谷園(2899)】【ハウス食品(2810)】は、チルド(冷蔵)食品事業に本格進出するという。それぞれ得意の分野から、チルド系新商品を発売し、展開を図る。国内食品市場の「スキマ」を狙い、さらなる売上アップを目指しているのだという。

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永谷園では9月にも、首都圏のスーパー約1000店でチルドタイプの豚汁やけんちん汁を発売する(リリースはまだ公開されていない)。これは通常の常温レトルトタイプの汁ものと比べて野菜の形崩れが少ないのが特徴だという。和食惣菜などに品揃えを広げていき、3年後に年間10億円の売上を目指すとのこと。

ハウス食品では5月23日に発表した【決算説明会資料(PDF)】のなかで、新規事業展開予定として、「低温度帯への取り組み……チルドカレー(シチュー・ハヤシ)、アセプティックスープ」への展開をうたっている。また、それのために【日本牛乳野菜】への資本参加も明らかにしている。

冷凍食品は国内食品市場が伸び悩んでいる中で、高齢者や単身者向けに、手軽に調理できるアイテムであることから、市場拡大が見込まれる分野として注目を集めている。また時間のない主婦層にも評判が高い。最近では高級料理店でしか食べられないようなグルメ思考の商品も相次いで発売されている。

消費者サイドにしてみれば、大手のチルド食品事業の本格参入は種類の増加や味などの改善が期待できるので、大歓迎。両社の具体的な新商品の登場を心待ちにしたいところだ。


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