【更新】Wii向け発表の『ドラゴンクエストソード』は事実上の『9』か否か

2006年05月11日 06:30

ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔イメージ先日発表された、[任天堂(7974)]の次世代家庭用ゲーム機Wii向けの【スクウェア・エニックス(9684)】におけるローンチタイトル(ハードなどが新発売される際に同時に発売されるタイトル。初期タイトル)、『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』について一つ気になった話をここでまとめてみる。それは、『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』と『ドラゴンクエスト』シリーズ、そして次世代家庭用ゲーム機との関係だ。

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すでに発表されている通り、Wiiから発売が決定した『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』は【発表リリース(PDF)】にもあるように「『ドラゴンクエスト』シリーズ最新作」に他ならない。制作スタッフも「シナリオ・ゲームデザイン:堀井雄二」「キャラクターデザイン:鳥山明」「音楽:すぎやまこういち」(敬称略)と、いつもの豪華メンバーが勢ぞろいしている。

しかしタイトルをよく読みなおしてみると、『ドラゴンクエスト』シリーズの本流・根幹タイトルで発売済みの最新作『8』の次にくるであろう『9』の表現はどこにもなく、さらに『ドラゴンクエスト』の表記の直後にスペースもなく「ソード」とつけられている。まるで「ドラゴンクエスト」とは微妙に違うのですよ、と暗に主張しているようですらある。本当に本流としての「『ドラゴンクエスト』シリーズ最新作」なら、タイトルも『「DRAGON QUEST IX 仮面の女王と鏡の塔』となってもおかしくはない。だがそうではなく、タイトルは『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』だった。

今件についてスクウェア・エニックスのリリース、およびE3での発表会では何の言及もなかったようだ。ただ、例えば先日発表された、[YOMIURI ONLINE]では

これまでPS2向けに供給していた人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の次回作を任天堂の次世代ゲーム機向けに発売すると発表した。


と表記するなど、「スクウェア・エニックスにおいて『ドラクエ』のプラットフォームは任天堂サイドのWiiに移行した」と受け取れる表現をしているところがいくつか見受けられる。

しかし実際にはもう少し別な意図があると思われる。旧エニックスは『ドラクエ』シリーズの主軸タイトル、すなわちナンバーズタイトルについて一環して「世間一般にもっとも支持されている(流通・販売されている)ハードで展開する」という方針を貫いている。スクウェア・エニックスとなった今でもその方針に変わりは無いだろう。

もちろん、Wiiの特殊コントローラーを用いる新しい遊び方を適切に表現するため、あえてタイトルに「ソード(剣)」という言葉をつけ、意図を明らかにしたこともあるはず。ゲーム内容はまだ明らかになっていないが、ゲームシステムだけでなくストーリーそのものにも剣が深く関わってくるに違いない。

だがその一方で、「『ドラゴンクエスト』シリーズ最新作とうたい」「主要メンバーを勢ぞろいさせて従事させ」つつも、Wii向けの今タイトルはナンバーズタイトルではないから「『ドラクエ』メインシリーズの続編では無い……かもしれないね」という含みを残している、今回の『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』というタイトルからはそんな意図もひそんでいるとも受け取れる。

前作『ドラゴンクエスト8』がプレイステーション2向けで発売された以上、表現は雑かもしれないが「保険」をかけた、ということにでもなるのだろうか。

つまり、プレイステーション3がプレイステーション2同様に好調な市場展開をし、大規模に売れるとともにWiiが今ひとつの伸びしか示さなかった場合、『ドラゴンクエスト9』はプレイステーション3で発売、Wii版用は『ドラゴンクエストソード』シリーズとして続編が出される。一方、プレステ3が今ひとつでWiiが大躍進すれば、『ドラクエ9』”も”Wii用として発売されることになる、という考え(いや、妄想に近い、か)。

結論は時の流れとともに導き出されることだろう。

もちろん、「世間一般にもっとも支持されている(流通・販売されている)ハードで展開する」言葉にはさまざまな可能性が秘められている。あるいは携帯ゲーム機の「DS」(かその後継機種)で『ドラゴンクエスト9』が発売される……という可能性もまったくゼロではない。ゲームへの世間の受けとらえ方が変化すれば、そのようなパターンも考えられるといえよう。


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