野村グループ(8604)のジョインベスト証券、100万円まで業界最安値水準の手数料900円で参入

2006年05月09日 06:30

ジョインベスト証券イメージ【野村ホールディングス(8604)】傘下のネット専業証券会社である【ジョインベスト証券、プレサイトオープン開始】は5月8日、5月28日から開始する予定の株式売買手数料体系などを発表した(プレスリリース)。一日あたりの約定合計で料金を設定するタイプのプランにおける手数料では100万円までを900円(9月30日までのキャンペーン期間中は800円)とするなど、業界の競合他社を上回る業界内最安値水準となっている。

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リリースでは同社の福井正樹社長の談として

我々は、より多くの人々に投資にjoinしていただくことを目的として、ウェブサイトの構築と手数料の設定を行った。いよいよ5月14日から開業となるが、目標の一つとしている2007年3月末での50万口座獲得に向け、まい進していく。


と語っている。また、イメージキャラクタとして女性デュオのPUFFYを採用、イメージコンセプトに「株に、ジョイン!」というキャッチコピーを導入するなどし、目標達成のためにあらゆる手を尽くし、幅広い層に向けた営業活動を展開していく姿勢を見せている。また一部報道では情報の追加オプションなどサービスの拡充に応じた手数料の値上げも示唆し、野村のパワーを十二分に活かした充実したサービスの提供(と手数料システムの提供)も予想される。

ネット証券業界ではすでにこの野村の動きを察してか【松井証券(8628)】【イー・トレード証券(8701)】が手数料の値下げを断行。また新規参入組としては業界最安値をうたった【GMOインターネット(9449)】子会社のGMOインターネット証券や、【三菱商事(8058)】全額出資完全子会社の【三菱商事フューチャーズ証券】などが参入を表明している。特にGMOインターネット証券は「業界最安値」をセールスポイントとしていただけに、今回のジョインベスト証券の発表内容には出鼻をくじかれた格好になる。

ちなみに同じ1日約定100万円までの料金はジョインベスト証券の900円に対し、Eトレード証券が945円、松井証券とカブドットコム証券が1050円。10万円以下は無料設定の両社にはかなうべくもないが(ジョインベスト証券では200円)、それ以上100万円以下ではそれぞれの会社で微妙に設定が異なり、一概にどの証券会社が安いとは言い切れない。今後ジョインベストがどのような追加サービスを提供してくるか次第だが、それなりの金額でトレードを頻繁に行う個人投資家にとって、ジョインベスト証券の料金設定はきわめて魅力的であるといえるだろう。

また、他社の動向も気になるところ。手数料やサービス充実などの点で今後ますます競争は激化するだろう。もちろん、表向きのサービス充実だけでなく、安定性や安全性、レスポンスなど、インフラとして必要不可欠な面における確実性も満足できるものを提供してほしいものだ。


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(最終更新:2013/08/28)

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