野村証券(8604)のインターネット取引専業子会社ジョインベスト証券、5月から営業開始・業界最安の手数料を目指す

2006年03月25日 08:30

ジョインベスト証券イメージ【野村証券(8604)】は3月24日、野村ホールディングスの100%子会社でインターネット取引専業証券会社のジョインベスト証券(サイトは5月14日にオープン)の業務戦略を発表し、その中で「取引委託手数料は業界最低水準を目指す」ことを明らかにした(【発表リリース】)。

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発表リリースによれば、3月27日から問合せ受付窓口をスタートし、サイト・口座開設申し込み受付を5月14日から開始、5月28日から取引注文の受付開始(業務開始)というスケジュールが予定されている。また、年内には携帯電話からの注文受付にも対応する予定。

取扱商品は日本国内株式(国内株式「現物取引、制度信用取引」、単元未満株、ETF、REIT、新規公開株、公募・売出株)限定だが、将来海外株式も取扱われる可能性はある。なお目標口座獲得数は2007年3月末で50万口座、経常収支で2008年3月期で黒字達成を目指している。

ちなみにジョインベスト証券が目標ターゲットの一つとしているであろう【Eトレード証券(8701)】では1月25日に口座数100万口座を突破している。また、50万口座という目標を達成するには、申し込み受付開始の5月から毎月5万口座ずつ新規顧客を獲得する必要がある。「野村証券」というブランドはプラスに作用するが、取引手数料の安さ以外にもジョインベスト証券そのものの魅力が無いと、この目標達成は難しいだろう。

また、一時的に口座数が急増しても、サポートや安定性に問題があると、顧客は離れてしまう。せっかく社名に「野村」のキーワードをいれずに野村のイメージを捨ててまでネット取引専業分野に進出したのだから、焦ることなく、「さすが天下の野村、ネット証券部門でもやってくれるではないか」と感心されるような証券会社を目指してほしいものだ。

個人的には口座開設手数料や維持手数料が無料、ということにでもなれば、とりあえず口座開設をして見ても良いかな、とは考えている。

余談ではあるがこのジョインベスト証券、元々は野村証券が企画する映像番組を制作する「野村サテライト」という会社で1990年に設立されている。『野村の自由学校』『野村の投資セミナー』『投資の視点』などの番組を通信衛星専用チャンネル向けに配信していた。その後準備会社に移行し、今回(3月15日)ジョインベスト証券に称号変更などを行ったことになる。


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