ソフトバンク(9984)、ボーダフォン日本法人正式発表、買収金額は1兆7500億円

2006年03月18日 08:30

[ソフトバンク(9984)]は3月17日、携帯電話では世界最大手の【イギリス・ボーダフォン】から、日本法人の携帯電話会社【ボーダフォン】を買収することを正式に発表した(【発表リリース】)。買収金額は1兆7500億円ほどとなり、日本企業による企業買収額としては過去最大のものとなる。

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さらにソフトバンクでは、ソフトバンクはボーダフォングループと携帯電話を使ったインターネット関連サービスで提携し、合弁会社を設立する。同一リリース内で[ヤフー(4689)]と携帯電話事業に関する業務提携についても合意しており、携帯電話端末のポータルサイトとして、サービス、コンテンツなどの全面的な提供を受けることになる。ソフトバンクはボーダフォンとヤフーのコンテンツの相互利用を行い、相乗効果を発揮して携帯電話事業においてスタートダッシュをかけるつもりだ。

また、「ボーダフォン」というブランド名は今後半年から一年ほどかけて見直されるという。

当初ゼロから携帯電話事業を立ち上げる見積だったソフトバンクだが、ボーダフォンの買収により、人口カバー率99%のネットワークと1500万人を超える顧客を得るというアドバンテージを確保したことで、既存の2大キャリアである【NTTドコモ(9437)】【au(KDDI)(9433)】に肩を並べる状態になる。1兆7500億円(ソフトバンク2000億円、ヤフー1200億円を出資、1.1兆から1.2兆円はLBO(買収先のボーダフォン日本法人の資産を担保に資金を借り入れる手法。レバレッジ・バイアウト)によるノンリコースローン)が安いか高いかは、ソフトバンク孫正義社長の弁ではないが5年、10年の単位で結果が出ることになるだろう。

なおソフトバンクは新規参入を前提に昨年11月に周波数の割り当てを受けている。今回買収するボーダフォンの分と合わせると2つの周波数を持つことになるため、「新規分は返上すべきだ」との声も複数他社から上がっている。ソフトバンクの対応だけでなく【総務省】の判断も注目される。


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(最終更新:2013/08/28)

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