「ニュースチェック」使うメディアで世代間ギャップが明らかに

2008年12月04日 08:00

携帯電話でニュースチェックイメージインターワイヤードが運営するネットリサーチのDISMDRIVEは12月3日、「新聞」に関するアンケート結果を発表した。それによると、普段ニュースを取得する媒体でもっとも多いのは「テレビ」で9割近い回答を得ていることが明らかになった。ついで「パソコンのインターネット」、そしてようやく第三位に「新聞」がついている。また年齢階層別では非常に大きな差異が確認でき、「ニュース取得」という特定の目的ですら、利用メディアの大きなジェネレーション(世代間)ギャップがあることが分かる(【発表リリース】)。

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今調査は9月17日から10月2日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万0231人。男女比は47.2対52.8。年齢階層比は30代がもっとも多く34.2%、ついで40代30.2%、50代14.8%など。

情報を取得する動機は人それぞれで状況によっても多種多様に及ぶが、もっともメジャーでありがちな情報の項目「ニュース」について、普段どのような媒体を用いるのか尋ねたところ、全体ではもっとも多かったのが「テレビ」で実に9割近くを占めていた。10人のうち9人ほどが「ニュースが見たい、じゃあテレビをつけよう」と頭に思い浮かべることになる。

「ニュース」について、普段どのような媒体を用いるのか
「ニュース」について、普段どのような媒体を用いるのか

これもまた、年齢階層別に見ると、非常に大きな差異が確認できるのが分かる。

「ニュース」について、普段どのような媒体を用いるのか(年齢階層別)
「ニュース」について、普段どのような媒体を用いるのか(年齢階層別)

項目としてピックアップされた4媒体のうち、「テレビ」「新聞」は「既存四大メディア」を構成しており、昔ながらのメディアの代表格でもある。一方「インターネット(パソコン)」「インターネット(携帯電話)」は言わば新興媒体の最先陣をいくもの。

特徴を箇条書きに挙げると次のようになる。

・全般的に「既存媒体」はシニア層が、「新興媒体」は若年層が高い利用率を誇る。
・10代~20代は3割強が携帯電話経由でニュースを取得する。
・「テレビ」「インターネット(パソコン)」は比較的世代間のギャップが小さい。
・「新聞」「インターネット(携帯電話)」は世代間ギャップが大きい。10~20代は半数近くが「ニュース取得に新聞を使わず」と答え、50代以降は9割以上が「ニュースを読むのに携帯電話は使わない」と答えている。


これらの傾向は以前別機関の調査によって明らかにされた傾向とほぼ一致しており(【動画投稿サイトVSテレビ! 主要メディアの立ち位置変化を年齢順で見てみる】)、「若年層が新興メディアに柔軟に対応し、旧来のメディアから移る、敬遠する傾向が見られる一方で、シニア層は旧メディアを愛用し続ける様子」が確認できる。

今件はあくまでも「ニュース取得」という限定した状況下におけるものだが、「情報取得」というもっと広範囲な状況設定においても結果はあまり変わらないだろう。とりわけ「新聞」「インターネット(携帯電話)」2媒体における世代間格差が大きいのは気になるところではある。

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