「1日3杯飲めばジャンクフードを食べてもダイエットできる魔法のお茶」……!?

2008年11月21日 06:30

緑茶イメージダイエットと食への追求はワールドワイドで行われているようで、日本以外でも【桁違いの料理を愛するアメリカ】【イギリス】などでも事情はさほど変わらない。先日イギリスの大衆紙のオンライン版【Mail Online】で「一日3杯緑茶を飲めば肥満知らず。ジャンクフードを食べても脂肪分解を手助けしてくれるから大丈夫」という記事が掲載され、話題を呼んでいる。

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これはBrisbane's Queensland大学の薬学研究者であるLindsay Brown博士の研究によるもので、「Spearole Tea」と呼ばれる緑茶(正確には緑茶とスペアミント、ぶどうの種、オリーブの葉のブレンド茶)が血圧の低下や糖分の分解を大いに助け、肥満防止に役立つ効力を持つのだという。いわく「ものすごく簡単だね(It is simply amazing.)」。

Brown博士は実験用マウスに対して脂肪や血圧を意図的に高めて測定しやすいようにし、その他の条件は変えずに「Spearole Tea」を食事に追加した。すると血圧や脂肪値はほどなく元の状態に戻ったという。Brown博士は人間への効用については「1日3杯飲めば人間だってスリムになるし、健康的な身体を手に入れられるよ」と説明している。

Brown博士は実験の中で、イブプロフェン(ibuprofen、非ステロイド系消炎鎮痛剤)も体重を減らす効力が認められたものの、これはあくまでも薬の副作用に過ぎず、減量のために用いられる薬ではないと言及している。そして緑茶もイブプロフェンも、脂肪が成長するのに必要な化学物質を止める効力を持つため、ダイエットに効果を発揮するのではないかと考えているのこと。「Spearole Tea」の材料であるぶどうの種やオリーブの葉も同様の効果が期待でき、スペアミントはあくまでも「風味」を付加させるものだという。

漢方薬イメージ具体的な各材料の配分量までは掲載されていないのが残念だが、緑茶はもちろんぶどうの種、オリーブの葉は容易に手に入るので、誰でも気軽に魔法のブレンド茶「Spearole Tea」は作れそう。ただ、個人的感想としては(元々Brown博士が薬学博士ということもあるのだが)、漢方薬の概念に近いものと思われる。

当方も以前内臓疾患を少しでも改善するために漢方に頼る時期もあり、色々と漢方薬の専門店を渡り歩いた経験がある。そしてそれらの店で、数多くの「色々な木の葉や種、お茶の葉をブレンドした」専門のお茶を目にしている。ご存知のように漢方薬は西洋医学の薬と違い、即効性の効果はあまり期待できないのが常。

「Spearole Tea」がどのような味になるのかは不明だが、日ごろのお茶に代えて愛飲するのはともかく、「このお茶飲んでいるからハンバーガーもポテトも食いまくりでOK!」と暴飲暴食に走るのは止めておいた方がよさそうだ。

ちなみに元記事のコメントでは「紅茶より緑茶の方がおいしいので長年飲んでいるけど、全然やせる気配は無いわね」といった声もある。その一方で「怠け者のダイエット希望者はすぐにお金を失うものだ。本当にやせたかったらジャンクフードとさよならして、運動するのが一番だ」というものがある。ある意味、至極正論だと思われる(笑)。

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