手間と時間が「朝食ご飯」のウィークポイント

2008年10月11日 12:00

朝食ご飯イメージエルゴ・ブレインズは10月10日、お米に関する調査の結果を発表した。それによると朝食に「ご飯」(お米)を食べる人は全体の4割足らずでしかないことが明らかになった。その理由として多くが「ご飯食は手間と時間がかかる」ことを挙げている(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は9月26日から29日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1834人。男女比は43.9対56.1、年齢層別では30代が最も多く33.8%、ついで40代の30.5%など。

食事のなかでお米を食べる機会があるかどうか、それぞれの食事で尋ねたところ、朝食ではわずか38.6%の人しか得票が無かった。6割強の人は(パンなどか、あるいは朝食抜きかの違いはあるが)朝食にお米を食べないということになる。

ご飯を食べる機会(複数回答)
ご飯を食べる機会(複数回答)

この値は別機関の調査(【高齢者も「ご飯よりはパン」・朝食はパン派が優勢】)などとも一致しており、お米のご飯は朝食ではやや敬遠されがちなことが裏付けられたことになる。

ではなぜ「朝食で主食にご飯(お米)を食べない」のか。複数回答でたずねたところ、もっとも多かったのは「時間がない」という回答だった。

なぜ朝食にご飯(お米)を食べないのか
なぜ朝食にご飯(お米)を食べないのか

中には「ダイエットのため」という半ば誤解された意見や、「料理自体しない」「そもそも食事(朝食)をとらない」という首を傾げたくなるような回答も見受けられる。しかし何よりも、「時間が無いから」「すぐに食べられないから」をはじめ、「ご飯(お米)は時間がかかる」「朝は時間が無いから」という意見が多数を占めているのがわかる。

【時間が無い! 朝食にかける時間は15分未満が7割強】【朝食を一番抜いているのは○○代の男性】にあるように、朝の忙しい時間帯には朝食そのものに時間をかけられないという実情がある。パンならすぐに作れるが、ご飯となると(研いで炊くとなれば1時間はかかるし)おかずも作らねばならないので、とてもではないが時間が足りないというのがホンネ。

実際には前日のうちにお米を研いでタイマーで炊いたり、冷凍保存して食べる時に電子レンジで解凍、おかずもあらかじめ作っておいたり惣菜を用意しておく(極論としてお茶漬けでも)などの工夫をすれば、お米の食事でもさほど時間はかからない。ただ「そこまで下準備をしてまで朝食にご飯を取らなくとも、パンで良いのでは?」という結論にいきつく人が多数を占め、今回のような「朝食ご飯(お米)を敬遠」という結果が出てしまったのだろう。


当方(不破)も確かに朝食の大部分はシリアルかパン。ご飯を食べる機会があっても、コンビニなどのおにぎりに寄るところがほとんど。一日の始まりの「スタートダッシュ」をかける意味でも、朝食にしっかりとしたものを口にしなければいけないのは理解しているが、寝ぼけ眼で朝食の準備をするのは少々酷なものがある。結果として、封を切るなどの最低限の手間だけで食せるものに手を出してしまう。

せめて自宅以外で朝食を取る機会がある時には、おにぎりなどでも良いのでご飯を口にするよう心がけてみようかな、と思う今日この頃だ。

(最終更新:2013/08/02)

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