日本製粉も業務用小麦粉などを値上げへ

2008年09月19日 06:30

小麦イメージ製粉業界第二位の【日本製粉(2001)】は9月18日、業務用の小麦粉を10月27日出荷分から約7%・25キロ当たり245円~255円値上げすると発表し、ユーザー(業者)に通達した。これは農林水産省が10月1日から小麦の政府売り渡し価格を一律10%引き上げることによるもので、業者側の反発は強いという話もある(【発表リリース)。

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リリースによれば値上げ対象商品とその額は次のとおり。

(1)業務用強力・準強力粉 +255円/25Kg
(2)業務用中力・薄力粉 +245円/25Kg


『楽天市場内で購入できる業務用小麦粉25キロ袋』の価格を見れば分かるように、現在業務用の小麦粉は25キロあたり4000~6000円前後で取引されており、今回の値上げ幅は4~7%の規模。政府の卸売り価格の改定幅である10%(【農林水産省・8月29日発表】)よりは良心的な引き上げ幅となる。

業務用小麦粉の価格引き上げについては先に【日清製粉、11月から業務用小麦価格を引き上げ】でお伝えしたように、業界最大手の【日清製粉本社グループ(2002)】がほぼ同じ値上げ幅での値上げを発表したばかり。業界トップ・第二位が相次いで値上げを決めたことで、他の企業が値上げに踏み切る事はほぼ確実と思われる。

さらにこれにあわせ日本製粉では家庭用の小麦粉二次加工品・家庭用オリーブオイルなどの価格引き上げも発表した。こちらは11月1日出荷分から。こちらも理由にいわく、小麦の政府売り渡し価格の引き上げや、その他の副原料、包装資材、輸送費の値上がりによるコスト上昇が起因とのこと。

(1)家庭用小麦粉……4~7%
(2)家庭用プレミックス類……3~13%
(3)金のパスタ……12%
(4)乾麺……8~19%
(5)家庭用食品類(クルトン・オリーブオイル等)……3~13%


かつてパスタといえば保存が利き、色々な調味料で気軽にバリエーションを楽しめ、しかも腹持ちが良い安価な素材として知られていた。当方のような(笑)貧乏人には欠かせない食材の一つだったが、その立ち位置は少しずつ変ぼうを遂げつつあるようだ。消費者サイドとしてはますます賢さが求められる時代となりつつあるのかもしれない。


(最終更新:2013/09/01)

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