日清製粉、11月から業務用小麦価格を引き上げ

2008年09月17日 08:00

小麦イメージ製粉最大手の【日清製粉本社グループ(2002)】は9月16日、業務用の小麦粉を11月1日出荷分から約7%・25キロ当たり240円~250円値上げすると発表し、ユーザー(業者)に通達した。今回の値上げは直近では2007年5月の値上げ以来4回目となる。これは農林水産省が10月1日から小麦の政府売り渡し価格を一律10%引き上げることによるものだが、業者側の反発は強いという報もある(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによれば値上げ対象商品とその額は次のとおり。

(1)強力系小麦粉 250円 値上げ/25kg当り
(2)中力系・薄力系小麦粉 240円 値上げ/25kg当り


業務用小麦イメージ『楽天市場内で購入できる業務用小麦粉25キロ袋』の価格を見れば分かるように、現在25キロあたり4000~6000円前後で取引されており、今回の値上げ幅は4~7%の規模。政府の卸売り価格の改定幅である10%(【農林水産省・8月29日発表】)よりは良心的な引き上げ幅となる。

なお今回最大手の日清製粉が値上げを発表したことで、他の製粉大手も製粉の値上げに追随する見通し。また今回は業務用の小麦価格の値上げだか、家庭用についても同様の値上げ幅で値上げが行われる可能性は否定できない。小麦価格そのものはもちろんだが、小麦を材料とするパンやめん類などの食品価格の値上げ、あるいは内容量減少によるステルス値上げのラッシュが再び起こりそうな雰囲気ではある。


(最終更新:2013/09/01)

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