「ゆうパック」「ペリカン便」統合先会社の出資比率決定。最終統合までには調整困難な面も!?

2008年08月29日 08:00

宅急便イメージ郵便事業会社と【日本通運(9062)】は8月28日、2007年10月5日と2008年4月25日に締結された基本合意・統合基本合意に基づき、日本郵便・日本通運の宅配便事業の統合について、新会社の出資比率が決定したと発表した。統合受け皿会社の出資比率は郵便事業会社が66%・日本通運が34%になる(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

今件は【「ゆうぱっく」と「ペリカン便」が統合へ】でも伝えているように、郵便事業会社の「ゆうパック」と日本通運の「ペリカン便」を統合するというもの。現時点では2009年4月初日から両事業が合弁会社に吸収される形で統合する予定。

発表リリースによると今回決定した、及びこれまでに決定している事項は次の通り。

・準備会社のJPエクスプレスに、来年4月1日にゆうパックとペリカン便を吸収統合。
・資本金は500億円(資本余剰金あわせて)
・出資比率は日本郵便66%、日本通運34%
・売上目標は2800億円
・従業員は初年度1万1000人


また一部報道では「業務システムは日通のもので話し合いが進展中」との話もある。一方で「運営方法やサービス事業の展開方法、そしてブランド名で調整が難航している」との報ももれ伝わっている。これだけ大きな事業体同士の統合となると、大手銀行同士の合併のようにさまざまな「しがらみ」や「ソフトウェア上の統合性の問題」などもあり、一筋縄ではいかないだろう。遅延も仕方ないものと思われる。むしろ下手に急ぎすぎ、統合してからもめたり、業務に支障があるよりはマシといえる。

宅急便のシェアとしては三番手あたりに位置することになる今回の合併劇。利用者に負担をかけないような、スマートな進行を望みたいところだ。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ